【ニュース】 大井川鐵道、SLの復活運転を目指す東武鉄道より2名の人員を受け入れ、機関士養成に向け教育協力 静岡県島田市
2016.01.22
大井川鐵道株式会社(静岡県島田市、前田忍代表)は、2017年度に蒸気機関車(SL)の復活運転を目指す東武鉄道株式会社(東京都墨田区、根津嘉澄社長)より2名の人員を受け入れ、SL乗務員(機関士)養成に向けた教育協力を1月より開始した。
大井川鐵道はSLの動態保存に関してはパイオニアで、運転・整備双方の技術が極めて高いレベルにあるという。
昨年9月からは新経営体制に代わり、SL運転文化が日本全体へ広まるよう、ソーシャルメディアによる情報発信を開始するとともに、社内だけでなく他社への技術伝承にも前向きに取り組んでいる。
大井川鐵道は、SLの車両整備も自社設備・人材で賄い、年間300日以上の営業運転を毎年継続してきた。
引退後のSLを再度運転可能な状態に復元する「動態復元」についても、これまでに計6両で実施している。
一方東武鉄道は、日光・鬼怒川エリアでSL運転を始める計画。
大井川鐵道では、日本の鉄道産業文化遺産の保存・技術継承という観点から、乗務員養成を受け入れた。
特に運転を予定している鬼怒川線は、平成27年9月の豪雨により被害に見舞われた地域。
今回の乗務員養成により、鬼怒川エリアの地域復興にも貢献したいとしている。