【ニュース】 東川町とBOLDLY、⾃動運転バスの試運行を3月10日まで実施、雪道での走行を検証、試乗会も開催 北海道東川町
2023.03.07
北海道東川町(松岡市郎町長)とソフトバンク傘下のBOLDLY株式会社(ボードリー、東京都港区、佐治友基社長)は、2023年3⽉6日〜10⽇の期間、同町の町役場や道の駅ひがしかわ「道草館」などを通る1周約2.6kmのルートで、⾃動運転バス「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ、仏Navya社製)」の試運行を実施する。
同試運行では、雪道での自動運転バスの走行を検証するとともに、町役場や道の駅周辺などの町内で交通量が多い市街地で関係者向けの試乗会を開催。
社会受容性の調査を目的に、1日に約15便(調査研究用約12便、試乗会用3便)を運行する。
雪道での走行検証では、BOLDLYが協力し2022年12月より自動運転バスの定常運行を行っている北海道上士幌町で得たノウハウを基に、降雪量や気温などの気象条件が異なる同町で、除雪や除雪によってできる雪山を想定したルート設定など、雪道での走行に必要なオペレーションを検証。
降雪地域でも安定した運行を実現するための体制構築を目指す。
試運行では、BOLDLYが自動運転バスの運⾏業務を担い、株式会社セネック(茨城県境町、三浦義幸代表)が、BOLDLYの運⾏管理プラットフォー ム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を使用し、セネック本社オフィス(遠隔監視センター)で遠隔監視を行う。
なお、2023年2月に実施した運行ルート上での試験走行では、積雪後の道路環境を整備した結果、信号がある交差点を除いた区間で、車内のオペレーターがコントローラーを一切操作しない「無介入」での自動走行を達成。
3月に入り、気温が上昇したことで、融雪により大きな水たまりができたり、路面が滑りやすくなったり、路肩に除雪した雪が車道に崩れ落ちたりするなどの環境の変化があったことから、試運行ではこうした環境下でも安定して走行するため、環境変化に応じて道路環境を整備するとしている。