【ニュース】 NTT都市開発などのグループ、大阪市初のPark-PFI活用事業「難波宮跡公園整備運営事業及び難波宮跡管理運営事業」の設置等予定者に決定 大阪府大阪市

2022.09.29
大阪市(松井一郎市長)は、同市初のPark-PFI事業となる「難波宮跡公園(北部ブロック)整備運営事業及び難波宮跡(南部ブロック)管理運営事業」(大阪市中央区)に関する事業者公募で、NTT都市開発株式会社(東京都千代田区、辻上広志社長)を代表構成員、NTTアーバンバリューサポート株式会社(東京都皆地区、北村美樹浩社長)・株式会社NTTファシリティーズ(東京都港区、松原和彦社長)を構成員とするグループ(グループ名:難波宮跡公園「みんなのにわ」プロジェクト)を設置等予定者に選定、2022年9月20日付で同事業の実施に関する覚書を締結した。

同グループは、東側隣地でNTT都市開発等が進める法円坂北特定街区開発計画とともに、難波宮跡公園を中心とした一体的な環境整備により、周辺エリア全体の魅力向上に取り組むとしている。

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難波宮跡公園は、「北部ブロック(同事業に合わせて開設)」「南部ブロック(計画区域指定済み・未開設)」「西部ブロック(開設済み)」の3つのブロックで構成する歴史公園。
周辺一帯は古代に宮殿遺跡が存在していたことから、「難波宮跡附法円坂遺跡」として国史跡に指定されており、周知の埋蔵文化財包蔵地と合わせて「難波宮跡」と呼ばれている。
同グループによると、同公園は、大阪城周辺エリアと一体となった、歴史観光拠点化が望まれているほか、周辺エリアでは近年住宅開発が進み、地域住民が増加していることから、エリアの魅力向上のため、市民が自由に活動し、憩うことのできる場所が求められているという。

同事業での取り組みのうち、「北部ブロック」は、歴史公園として整備するほか、都市公園としても整備、市民活動のサポート・拠点機能としての施設・緑地整備を行う。
また、大阪府市内の観光・歴史的資源との連携を強化し、同公園の歴史的価値の発信・知名度向上に努めるだけでなく、東側街区も含めた一体的な整備により、周辺エリアの回遊性向上にも寄与するとしている。

魅力向上業務(北部ブロック・南部ブロック)では、サービス提供側とサービス享受側の中間的な立場で市民主体の組織「難波宮サポーターズクラブ(なにさぽ)」を組成し、公園管理者と市民の双方のやり取りを活性化。
2023年4月の南部ブロックの管理運営の開始以降、エリアの賑わいを生むための催事等も順次実施し、最終的には南北一体でエリアの魅力向上を目指すとしている。