【ニュース】 大和ハウス工業と大阪マルビル、「大阪マルビル」の建て替え計画を決定、2025年大阪・関西万博の開催期間中はバスターミナルとして敷地を活用 大阪府大阪市

2022.05.16
大和ハウス工業株式会社(大阪市北区、芳井敬一社長)と株式会社大阪マルビル(大阪市北区、吉本晴之社長)は、ホテルや飲食店などで構成される複合ビル「大阪マルビル」(大阪市北区)の建て替え計画を決定した。
また、解体工事後の敷地を活用し、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催期間中はバスターミナルとして敷地を貸し出し、バスの発着場・待機場として活用する。

「大阪マルビル」は、大阪の超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工し、その円筒形のユニークな形状から大阪のランドマーク的な存在として長らく親しまれてきた。
また、ビルの屋上には、創業時より電光掲示板が設置され、「回る掲示板」の愛称で親しまれ、一時撤去されていたが、2005年10月、新たにLEDを採用した新型電光掲示板が復活し、現在も天気予報・時刻・気温・地震・津波などの情報を発信している。
しかし、竣工から50年近くが経過し、建物・設備の老朽化や周辺施設との競争力の低下が課題になっいたという。
同計画の実施については、今後、関係者との協議を進め、2023年夏の工事着手、2030年春の完成を目指す。

現在、同ビルは、「大阪第一ホテル」を中心に飲食店や物販店舗など35テナントで構成。
同計画では、施設の刷新とともに、これまでになかった新たな機能も付加させる予定としている。
建物は地上30階建て・高さ約123mの現状建物より高層化する予定で、多目的に利用できる大型ホールや高機能オフィスの設置など、賑わい創出の場、文化交流の場としての役割を果たせるよう進化させるとしている。

なお、工事期間に開催される2025年日本国際博覧会への貢献を考え、2025年4月13日~10月13日の開催期間中は、万博会場にアクセスするバスのターミナルとして敷地を提供。
大和ハウスグループでは、大阪・関西万博のテーマ事業にプラチナパートナーとして協賛しており、来場者の交通手段の一つとなるバスのスムーズな運行をサポートするため、工事中の敷地を活用することとした。
敷地内には仮設の待合スペースを設置するとともに、乗車場・待機場などを設置する。

「大阪第一ホテル」の所在地は大阪市北区梅田1丁目9-20。
敷地面積は3,244.62㎡、延べ面積は4万1,069.4㎡。
構造・規模は鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造、地下4階・地上30階・塔屋3階(一部地上6階)。
ホテル客室数は460室(宴会室5室・レストラン1、客室は10階~29階)。
テナント数は35店舗(2022年5月13日現在)。
開業年月日は1976年4月16日。