2022.03.31
千曲市（小川修一市長）と大和ハウス工業株式会社（大阪市北区、芳井敬一社長）は3月30日、「災害時等における避難者の受け入れに関する協定」を締結した。

同市はこれまで、地震や局地的な豪雨や台風による洪水、土砂崩れ等の様々な災害への備えとして、他の行政機関や事業者などと災害に関する協定を61者と締結している（2022年3月1日現在）。
今回の同協定は、同社による物流施設開発にあたり、マルチテナント型物流施設「DPL長野千曲」を同市が指定する指定緊急避難場所として、避難者を受け入れる拠点とするためのもの。

同社は、同市と連携し、千曲市雨宮で同市初の公民連携による、物流施設などの新設が可能な産業団地「Dプロジェクト長野千曲」（敷地面積約14万4,000㎡）の開発造成工事を2019年5月に着手、2021年8月に開発造成工事が完了した。
今後は同団地の1区画で、長野県最大級となるマルチテナント型物流施設「DPL長野千曲」を2022年4月中旬より着工する。

同施設は、長野県内だけでなく、県内から首都圏や中部圏へ向けて配送を手掛ける物流企業の入居も想定したマルチテナント型物流施設。
施設の2階には、就労環境の向上のために館内従業員の休憩スペース（ラウンジ）を設置する。
あわせて、災害発生時の早期事業復旧を可能とするため、電気設備や宅盤（建物が接する地面）をかさ上げするなど、BCP（事業継続計画）にも対応するという。

今回の同協定締結により、指定緊急避難場所としての受け入れ場所として同施設を提供。
受け入れ可能人数は48名、使用範囲は1階・2階の共用部（ラウンジ・廊下）の一部。

「DPL長野千曲」の所在地は長野県千曲市雨宮2857他、交通は上信越自動車道「更埴」ICより約1.7km。
敷地面積は3万7,003.68㎡、延床面積は3万9,204.00㎡、賃貸面積は3万6,655.50㎡。
構造・規模は鉄骨造・地上2階建て。
建物用途はマルチテナント型物流施設、最大4テナント、1区画約7,800㎡～。
着工は2022年4月中旬（予定）、竣工は2023年4月（予定）。
総投資額は約70億円。