【ニュース】 三井不動産、次世代を担う人材育成に向けた「神山まるごと高専(仮称)」プロジェクトの活動に賛同、STEAM人材育成支援に向けたパートナーシップを締結 徳島県神山町
2022.03.23
三井不動産株式会社(東京都中央区、菰田正信社長)は、次世代を担う人材育成に向けた「神山まるごと高専(仮称)」プロジェクト(徳島県神山町)の活動に賛同、「STEAM」人材育成支援に向けたパートナーシップを締結した。
「STEAM」とは科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)の頭文字を取った言葉。
日本国内では、数学や科学分野の卒業者数が米国の10分の1にとどまっており、DX推進に不可欠な先端IT人材の育成が課題となっているという。
内閣府は2019年6月、日本の国際競争力を高めるためには、都市や大学を巻き込み、起業家教育やアクセラレータ機能を抜本的に強化することが必要として「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」を策定している。
こうした中、徳島県では現在、Sansan株式会社(東京都港区、寺田親弘社長)をはじめとした起業家陣を中心に、「テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校」をコンセプトに、国内では約20年ぶりの新たな私立高専となる「神山まるごと高専(仮称)」計画が始動。
これまで高等専門学校は、技術教育を中心とした5年制カリキュラムを有する、日本独自の教育システムだったが、同校ではITやソフトウエアといった最先端テクノロジー教育や、アイデアを形にするUI・UXを中心としたデザイン教育、社会変革を生み出す起業家精神を育むカリキュラムを提供する。
また、地方創生のロールモデルとも言われる、徳島県神山町に開校することで、同町を巻き込んだ実践型教育を行うことも特徴だという。
開校は2023年4月(予定)。
三井不動産は、この活動を支援するため、開校予定地の徳島県神山町へ「企業版ふるさと納税」を活用した1億円の寄付を実施することでパートナーシップに参画、共に次世代のSTEAM人材育成を支援する。
同校が学生像「モノをつくる力で、コトを起こす人」たちと共に研究等に取り組み、新たなイノベーションを生み出すことで、持続可能な社会の実現を目指すという。