【ニュース】 MOVIMASと八幡平スマートファーム、「IoT農業モデルが農業留学や体験型の飲食として提供される取組み」で協力を開始 岩手県八幡平市
2022.02.08
IoTを活用したクラウド制御システム開発を手掛ける株式会社
MOVIMAS(モビマス、東京都千代田区、兒玉則浩代表)と株式会社八幡平スマートファーム(岩手県八幡平市、兒玉則浩代表)は、「IoT農業モデルが農業留学や体験型の飲食として提供される取組み」で協力を開始した。
1966年に日本初の商用稼働を開始した松川地熱発電所温水の地域資源に、IoT技術による次世代型施設園芸で周年栽培する「温泉バジル」を活用する。
2022年2月11日~13日に開催する「安比スノー&ジオ フェスティバル」(主催は雪質の魅力増進連携会議)では、地熱の恵みを学んで楽しむことを目的に、雪上で学べるプロジェクションマッピングや、地熱で作られた地域食材の味を感じられる飲食ブースで、体験型のコンテンツを実施する。
八幡平スマートファームは、地熱を活用した熱水ハウスを再生する八幡平市(佐々木孝弘市長)がIoT農業の振興を目的にMOVIMASと締結した協定に基づき、農地法が定める農地所有適格法人として設立した会社。
「温泉バジル」は八幡平市で八幡平スマートファームが栽培する雪国栽培のバジル。
同市松尾寄木では、地権者が、1966年に日本初の商業用地熱発電所として運転を開始した松川地熱発電所と、国の観光や農業振興施策をもとにした支援により、「施設野菜団地」の整備を進めてきた。
1984年には熱水ハウスの手法で、岩手山の裾野に位置する十和田八幡平国立公園の麓で花卉栽培を中心に取り組み、皇族も多数視察に訪れる栽培施設として発展していた。
だが現在では、それらの熱水ハウスは、高齢化による離農や施設の老朽化の問題もあり、未活用になっている施設が多いという。
そこで、IoT次世代施設園芸への転換拡大を図ることにより、持続的・発展的に農業経営ができる人材を都心から地方へ呼び込み、
さらには新規就農者に向けたIoT技術の習得支援の場としても機能する仕組みを構築したいとしている。