【ニュース】 苫小牧工業高等専門学校、サテライトオフィス「C-Base」で起業支援の機能を強化、高専発ベンチャーの設立を目指す 北海道苫小牧市

2021.12.24
苫小牧工業高等専門学校(北海道苫小牧市、小林幸徳校長)のサテライトオフィス「C-Base(シーベース)」は、起業支援(プレインキュベーション)の機能を強化する。

ここでは、プレインキュベーションを「起業前の段階の人がゼロからスタートし、ビジネスとしてやっていけそうだという段階のプランを支援すること」と定義。
機能強化に伴い、スタートアップ希望者や地域企業とのつながりの強化に向け、活動を行うとしている。

同校では、2018年10月より、苫小牧市と苫小牧商工会議所の協力のもと、技術相談窓口としての「C-base」を苫小牧経済センタービル2階に設置。
様々な相談等に対応してきたが、2021年4月より相談スペースを同フロア内にある約4倍の広いスペースに移転している。

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今回の起業支援(プレインキュベーション)機能強化は、科学技術振興機構(JST)による、SCORE大学推進型(拠点都市環境整備型)事業の採択に伴うもの。
同事業の採択により、2021年3月、大学を中心としたエコシステムの構築に向けた環境整備を推進する、北海道大学を主幹機関とした「北海道・大学等発スタートアップ育成プラットフォーム」が設立され、同高専も共同機関となっている。
同プラットフォームは、教育・研究機関の使命の一つである研究成果の社会実装を、スタートアップという形で行うことを目的としているもの。
また、新たなスタートアップコミュニティの形成により、大学等の機関に所属する研究者や学生だけでなく、それを取り巻く様々な人々と共に事業を推進していくとしている。
同校も高専発ベンチャー設立を目指しながら関与するという。

今後強化する機能は、起業したい人たち等の「たまり場」としての機能(利用者同士の情報共有や意見交換、ゆったりと相談可能)、フリーアドレスのデスクおよびミーティングスペースとミーティングBOXの機能、アントレプレナー(起業家)教育の企画・実施機能など。