【ニュース】 町家型宿泊施設などを運営する民事再生中のレアル、札幌国際観光グループのミキコーポレーション傘下で再スタート 京都府京都市
2021.12.02
京都でホテル・町家を中心とした不動産開発事業やホテル(ブランド名「Rinn」)・町家型宿泊施設(ブランド名「鈴」)を展開する展開する株式会社レアル(京都市中京区、反保宏士郎代表)は、株式会社ミキコーポレーション(札幌市中央区、木元浩喜代表)のスポンサードを受け、12月1日付でミキコーポレーションの子会社として再スタートした。
レアルは今年3月25日、京都地方裁判所に民事再生の申し立てを行い、事業再生を模索していたとう。
一方、ミキコーポレーションは、北海道内でセンチュリーロイヤルホテルなど4ホテルを展開する札幌国際観光株式会社(札幌市中央区、桶川昌幸代表)のグループ会社。
レアルでは、札幌国際観光が持つノウハウを最大限に活用し、事業再生を図る。
なお、レアルの従業員は全員雇用を継続され、引き続き業務に従事するという。
今後は、レアルが運営していた宿泊施設の内、現在協議中の施設も含め、ホテル19施設、町家35施設で引き続き運営を受託する予定。
2022年春に向け、再オープンの準備ができた施設から随時開業する。
また、他ブランドホテルの運営受託も開始し、既に2ホテルと契約予定だという。
さらに今後は、コロナ禍終息を見据え、ホテル・町家の新規開発、運営受託などを積極的に進める。
実績のあるホテル運営会社が町家宿泊事業に参入するケースは稀で、京都に次ぐ観光激戦地の北海道で培った実績とノウハウを背景に、安定した運営を目指すとしている。
札幌国際観光は、北海道内の4拠点(札幌・函館・釧路・利尻)でホテル事業を展開するホテル運営会社。
旗艦店の「センチュリーロイヤルホテル」は札幌駅直結のシティホテルで、コロナ禍前は年間稼働率90%超、また朝食でも全国的に高い評価を獲得している。
また、様々な形のホテル事業再生案件も成功させており、ホテル再生に関するノウハウも十分に持っているという。