【ニュース】 南海電気鉄道など3者、特急「サザン」指定車を活用し、貨客混載事業の実証実験を実施、沿線エリア「岬町」で養殖する「クエ」の鮮度を保ち、なんばの「大阪産料理 空」で提供 大阪府岬町
2021.12.01
南海電気鉄道株式会社(大阪市中央区、遠北光彦社長)は、2021年12月1日~24日の特定日に、特急「サザン」の指定車を活用し、貨客混載事業の実証実験を実施する。
今回の実証実験は、大阪府岬町に養殖場を構える株式会社陸水(堺市堺区、奈須悠記社長)と、同社の商業施設「なんば CITY」の飲食ゾーン「なんばこめじるし」に店舗を構える「大阪産料理 空(おおさかもんりょうり そら)」との3者連携で実施するもの。
通常は岬町の養殖場から同店舗までトラック配送で輸送している食材(クエ)を、みさき公園駅から難波駅まで特急「サザン」で仕入れが必要な日に輸送し、とれたて新鮮な食材を当日の営業で利用客に提供する。
育てる「陸水」、運ぶ「南海」、食べてもらう「大阪産料理 空」の3者が、それぞれの強みを生かした実験になるという。
同実証実験により、定時性の高い鉄道輸送による新しい価値の創造を図る。
また、持続可能な社会の実現に向け、同社沿線(大阪府・和歌山県)の海産物をはじめとする自然資源をより多くの利用客に楽しんでもらえる機会の創出や、トラック配送の代替によるCO2排出量の削減にも貢献するとしている。
期間中は、特急「サザン」の名を冠した魚「特急サザンが運ぶ『淡(たん)とクエ』」(淡輪漁協内に生簀があることから命名)を販売、南海電気鉄道沿線の魅力を利用客にアピールするという。
実証実験の実施期間は2021年12月1日~24日(期間内の仕入れが必要な日に実施)。
輸送区間はみさき公園駅から難波駅まで。
荷物管理は、南海電気鉄道の従業員が養殖場から食材(クエ)を受け取り、特急「サザン」指定車に乗車のうえ、「大阪産料理 空」に配送する。
当日活〆された食材(クエ)を、「大阪産料理 空」で夕食時間帯に提供(16時30分~22時)。