【ニュース】 近畿日本ツーリスト、「道の駅」を拠点とした地域活性化事業を12月より開始、異業種でのコンソーシアムを組織 東京都千代田区
2015.11.17
近畿日本ツーリスト株式会社(東京都千代田区、小川亘社長)は、全国に1,079駅(平成27年11月現在)ある「道の駅」を拠点とした地域活性化事業「道の駅元気プロジェクト」を12月より開始する。
「道の駅」は、農産物直売所やレストランなどの運営のほか、地域の特産品の販売・加工(ブランド化)、観光客の誘致のための施策など、さまざまな取り組みを行っている。
同社ではこれらの取り組みを支援するため、異業種でのコンソーシアムを組織し、「観光客誘致」「地域の特産品の販売支援」「農園、レストラン等のプロデュース」「プロモーション支援」等のコンサルティングビジネスを開始。
観光以外の農産物直売所、レストランの取り組みにも対応するため、株式会社和郷(千葉県香取市、木内博一社長)、クックパッド株式会社(東京都渋谷区、穐田誉輝代表)、辻調理師専門学校(大阪市阿倍野区、辻芳樹校長)と連携し、さまざまな要望に対応できる体制を作るという。
コンソーシアムは、今後の道の駅の要望に応じ、新たな企業・団体とも連携を増やしていくとしている。
コンソーシアムのうち、教育旅行や法人需要に実績のある近畿日本ツーリストでは、産業・農政・環境等地域が抱えるあらゆる課題や目標を「観光」の視点でとらえ、自治体、民間企業と協業し、地域の新しい魅力を創出することを目指す。
プロジェクトの事務局(問い合わせ対応、道の駅との打ち合わせ、プロジェクト参加企業との調整等)、観光ビジネスについての支援(コンサルティング、着地型旅行商品の開発、販売等)などを担う。
6次産業化の先進事例として注目される農業法人・和郷では、観光農園のプロデュースや直売所の販売を支援。
地元野菜・果物の観光農園運営のノウハウを提供するほか、野菜直売所の運営では流通ルートの紹介等を通じ、地元食材の販売支援を行う。
投稿数210万品を超える料理レシピの投稿・検索サイトを運営するクックパッドでは、食材宅配サービス「クックパッド産地直送便」に「道の駅専用コーナー」を設置。
産地直送食材のインターネット販売を行うほか、サイト上でレシピコンテストを実施、優秀レシピを道の駅のレストランでメニュー化なども検討するという。
日本最大の「食の教育機関」辻調理師専門学校では、食による地域振興促進、Iターン・Uターンの推進、モデル化についての取り組みを行うとしている。