【ニュース】 おおさか創造千島財団、大型現代アート作品の「見せる収蔵庫」で10月16日より新参画アーティストによる新作を発表 大阪府大阪市

2021.09.02
一般財団法人おおさか創造千島財団(大阪市住之江区)は、広さ約1,000㎡・高さ9mの鋼材加工工場・倉庫跡地を活用した「MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)」(大阪市住之江区)で保管する大型現代アート作品の一般公開「Open Storage 2021 -拡張する収蔵庫-」を、2021年10月16日~11月14日のうち12日間、開催する。
7度目の一般公開となる今年は、国際的に活躍する現代美術作家6名の作品展示とともに、公募により選出された持田敦子氏が新作を発表するという。

MASKは、2019年度に初めての公募「Open Call 2019-2020」を実施し、持田敦子氏を新参画アーティストとして選出。
2020年度から新作発表に向けたプロジェクトを始動した。

持田氏は、既存の建築物の内外に、仮設壁や単管パイプで作られた階段などといった構造体=「異物」を挿入することで、空間の意味や機能を一時的に変容させ、それによって表出する差異によって場所の特性を浮かび上がらせる、サイトスペシフィックな作品を手掛ける気鋭のアーティストだという。

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持田氏は今回、MASKの「見せる収蔵庫」としての場所のコンセプトや他作家の収蔵作品、工場・倉庫跡ならではの建築的構造、大阪の工業エリアという地域性といった諸要件に多面的に対峙し、北加賀屋を拠点とする建築ユニット・dot architectsの協力のもと、これまで開かずの扉だったシャッター面を活用、MASKに新しい入口を「拓く」ことを作品によって試行する。

オープニングイベントでは、持田氏が関心を寄せる「解体」をテーマにゲストを迎え、美術作品や建築物の解体現場、解体せずに再活用する選択や方法など、クリエイションについての考察を深めるトークと、持田氏本人による作品ガイドツアーを開催。
会期中は、持田氏を選出した公募の選考委員とともに、新作について紐解いていくトークイベントを実施する。
また、例年好評の「対話型作品鑑賞プログラム」を実施するという。

「Open Storage 2021 -拡張する収蔵庫-」の会期は2021年10月16・17・23・24・30・31日、11月3・6・7・12・13・14日(計12日間、11月12~14日はクロージングイベント参加者のみ入場可)。
開催時間は12時~18時。
会場は「MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)」(大阪市住之江区北加賀屋5-4-48)。
入場無料。