【ニュース】 上杉伯爵邸、塀の復旧工事を完了、上杉神社前の景観が回復 山形県米沢市

2025.12.26
「上杉伯爵邸(米沢市上杉記念館)」(山形県米沢市、上杉観光開発株式会社、遠藤勲代表)はこのほど、道路沿いに設けられていた塀の復旧工事を完了、上杉神社前の景観が再び整った。

上杉伯爵邸は、上杉家当主の本宅として建てられた歴史的建造物で、国の登録有形文化財にも登録されている。
現在は米沢市が所有しており、郷土料理や米沢牛料理を提供する施設として、同市の迎賓館として機能していた。
今回の塀の復旧により、周辺の景観が回復し、城下町・米沢らしい落ち着いた街並みが蘇ったという。



道路沿いの塀は、2023年2月に倒壊して以降、景観への影響を心配する声や「いつ復旧するのか」といった問い合わせが、市民や観光客から数多く寄せられていた。

復旧した塀は、城下町らしい落ち着いた板塀の意匠を踏襲しつつ、基礎部分を含め構造面の強化を行っている。
また、塀の屋根部分には銅板を使用、上杉伯爵邸本邸の意匠と調和するデザインとした。
銅板は、完成直後は明るい銅色だが、年月とともに風合いが変化し、やがて緑青が現れ、時間の経過とともに景観に溶け込み、城下町の風景として成熟していくという。