【ニュース】 JR四国、ハイブリッド式ローカル車両の量産先行車を完成、老朽化したローカル気動車を置き換え 徳島県徳島市

2025.12.11
四国旅客鉄道株式会社(香川県高松市、四之宮和幸社長)は、老朽化したローカル気動車(ディーゼルカー)の置き換えとして、製作を進めてきたハイブリッド式ローカル車両3600系量産先行車を完成する。

同車両では、新方式となるハイブリッド式を採用し、安全性・信頼性の向上と静かで快適な乗り心地を提供。
エンジンで発電した電力とブレーキ時等に蓄電池に貯めた電力を組み合わせ、モーターを回転させて走行する。
加えて、駅停車時はアイドリングストップすることで燃費を向上させ、CO2削減を図るという。



エクステリアデザインでは、ステンレスボディに、四国の海や空をイメージしたライトブルーを配色。
量産先行車は、「SHIKOKU Hybrid Vehicle 3600」の表記と、きらめきの雫をあしらった特別仕様とした。

インテリアデザインでは、床面は温もりを感じる木目調とし、壁面は明るく清潔感のある布目地に、アクセントのグレーブラウンを組み合わせたデザインとしている。
室内座席レイアウトは、ロングシートを基本とし、トイレを設置していない車両に一部クロスシートを採用。
バリアフリー整備ガイドラインに対応した車内設備とし、車いすスペースと車いす対応トイレを設置する。

導入計画(予定)では、2026年1月より性能確認等の走行試験を行い、6月の営業運転を目指して教育・訓練等を実施。
量産車は2027年度から順次導入を予定しており、量産先行車含めて合計35編成(70両)を製作する。

完成両数は量産先行車4両(2両1編成×2)。
車両形式は3600系。
駆動システムはハイブリッド式。
最高運転速度は100km/h。
配置区所は徳島運転所。