【ニュース】 南海電気鉄道、通天閣観光の発行済株式の70.8%を取得、多様なリソースを掛け合わせられる体制を構築 大阪府大阪市
2024.12.05
南海電気鉄道株式会社(大阪市中央区、岡嶋信行社長)は2024年12月4日、通天閣観光株式会社(大阪市浪速区、高井隆光社長)の発行済株式のうち70.8%を取得、子会社化すると発表した。
通天閣観光は、新世界エリア(大阪市浪速区)を拠点に、大阪のシンボルで、1956年に完成し、国の登録有形文化財にも登録されている大阪のシンボル「通天閣」の運営を担っている。
「通天閣」は、近年は新たなアトラクションを設置するなど進化を続けており、旺盛なインバウンド需要にも支えられながら来訪者数を増加させ、地元新世界とともに大阪有数の観光地としての地位を確立しているという。
南海電気鉄道を中心とする南海グループは、創業以来、公共交通事業と不動産事業を核に据えた「まちづくり」を通じ、沿線全体の活性化を図ってきた。
2018年に「南海グループ経営ビジョン 2027」を策定して以来、「なにわ筋線開業に向け、沿線を磨く10年間」をテーマに、沿線価値向上に総力を挙げて取り組んでおり、特にエリアマネジメントの分野では「グレーターなんば」の創造を掲げ、なんば広場の整備、通天閣の玄関口となる新今宮駅周辺の賑わい創出など、様々な施策を実行している。
南海電気鉄道と通天閣観光は、今回の株式取得を通じ、通天閣、公共交通、不動産といった多様なリソースを掛け合わせられる体制を構築、「グレーターなんば」構想をはじめとしたエリアマネジメント戦略を強力に推進するとともに、地域に求められる社会インフラとしての機能を果たすことで、企業価値の向上と大阪のさらなる発展を実現するという。