【ニュース】 東急不動産と再生建築研究所、再生建築によるコンパクトビル「COERU」シリーズの第2弾「COERU 渋⾕イースト」を10月に竣工予定 東京都渋谷区

2024.10.04
東急不動産株式会社(東京都渋⾕区、星野浩明社長)と株式会社再生建築研究所(東京都渋⾕区、神本豊秋代表)は、再生建築によるコンパクトビル「COERU(コエル)」シリーズの第2弾となる
「COERU 渋⾕イースト」(東京都渋谷区)を2024年10月(予定)に竣工する。

同シリーズは、柔軟な発想と自由な遊び心で環境課題に向き合うコンパクトビルで、2024年6月に第1弾となる「COERU 渋⾕道玄坂
」(東京都渋谷区)を竣工。
第1弾・第2弾ともに、既存建物を解体することなく、建物を適正化する過程で環境性能の向上や執務環境の改善を図るなど、時代に即した機能の更新を行い、バリューアップしたとしている。

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両社によると、日本では建物の平均寿命は約30年で、欧米諸国の約100年と比較して著しく短いと言われているが、日本でも築30年以上の建物の中には建築時の基準に沿っていても現在の耐震基準を満たしていない建物や、時代のニーズに適合していないものの建物の躯体が良好な物件も多くあるという。

再生建築は、こうした躯体状態が良好な建物について、既存の躯体を活かしながら、新たに自由度の高いデザインや設計を加えることにより、建物に改めて命を吹き込み、不動産価値を最大化させることができる建築手法だとしている。

今回竣工する「COERU 渋谷イースト」は、1972年に共同住宅として新築され、2017年のリニューアル以降も竣工当時の間取りのまま、複数のスタートアップ企業が入居していた。
今回、再生建築により、増築による面積の拡大や意匠・設備更新を行うことで、1階は店舗用途、2〜5階はオフィス用途の複合ビルとして再生、既存建物を解体し新たな建物を新築する際と比較して
66%のCO2削減、89%の廃材量削減が可能になったという。

「COERU 渋⾕イースト」の所在地は東京都渋⾕区渋⾕2-6-6。
建築主は東急不動産、設計者は再生建築研究所。
延床面積は697.30㎡。
構造・規模はRC+S造・地上6階。
竣工は1972年(新築時)、2024年(再生時)。