【ニュース】 猪名川町、旧六瀬中学校跡地活用で優先交渉事業者を決定、私立小中学校の設置により地域活性化を目指す 兵庫県猪名川町

2024.09.09
兵庫県猪名川町(岡本信司町長)は、2024年3月31日に閉校となった旧六瀬中学校の跡地(土地・建物)で、民間活力を最大限に活用し、自由な発想により、地域活性化に寄与する事業を提案実行する事業者を広く募集、1者からの応募があり、旧六瀬中学校跡地活用事業者選定委員会での審査を経て、優先交渉事業者を決定したと発表した。
決定した優先交渉事業者は、代表法人が学校法人あけぼの学園(大阪府豊中市)、協力法人が認定NPO法人コクレオの森(大阪府箕面市)。
今後は、同事業者と同町との間で基本協定を締結し、事業実施に向けた取り組みを進めるとしている。

同事業者による事業提案名は「学校を中心とした住み続けられるまちづくり事業」。
子どもの主体性を尊重し、体験・対話重視の教育を行う私立学校(小中学校)の設置を目指す。
貸付期間は20年間、貸付方法は建物無償貸付・土地有償貸付(年額315万6,000円)。
なお、私立学校の設置は、関係法令等に基づき、学校設置の認可が必要となることから、現時点で応募者が計画している内容となる。

同町では、同事業者による提案について、私立学校の設置に向けた検討を具体的に進めていることや、長年にわたり幼稚園、保育園及びフリースクールの運営実績があることを実現可能性の高さとして評価。
また、資金計画についても、授業料収入、国県補助金助成金のほか
、自己資金による具体的な計画となっており、児童・生徒数の確保についても、入学希望者のアンケートを実施するなど、応募前時点でありながら、一定数のニーズがあることの根拠が示されていたという。
さらに、地域への教育移住についても、応募者のこれまでの実績だけでなく、兵庫県への子育て世帯の移住動向をはじめ、教育移住に関する他事例調査など、十分な調査結果に基づく提案であり、実現が期待できるとしている。

合わせて、六瀬地域・六瀬中学校の歴史資料などを展示する「六瀬ルーム」や「地域交流スペース」「ミーティングルーム」を設置するなど、地域コミュニティの増進にも寄与。
とりわけ、地域と学校をつなぐ地域コーディネーターを配置し、まちづくり協議会や自治会などと連携した取り組みを掲げており、移住促進、学校施設の地域開放、災害時の地域住民の避難所など、地域の活性化や地域貢献につながるものと評価したという。