【ニュース】 東急電鉄・JR東海・JR西日本の3社、東急電鉄駅係員の制服をリサイクルした素材をJR東海・JR西日本の新幹線荷物輸送サービスを活用して運送 東京都世田谷区

2024.05.09
東急電鉄株式会社(東京都渋谷区、福田誠一社長)・東海旅客鉄道株式会社(名古屋市中村区、丹羽俊介社長)・西日本旅客鉄道株式会社(大阪市北区、長谷川一明社長)の3社は、環境負荷低減を目指し、廃棄予定の東急電鉄駅係員の使用済み制服を兵庫県の工場で再循環できる素材(リサイクル素材)へ加工後、2024年5月13日
・14日にJR東海の新幹線荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を活用して東京まで運送する。

今回運送するリサイクル素材は、東急電鉄が進める田園都市線地下区間5駅のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND
」の第1弾となる田園都市線「駒沢大学」駅(東京都世田谷区)の駅係員宿泊室に設置する什器製作に利用するという。

使用済み制服をリサイクルする際、制服を綿に戻した後、ボード状のリサイクル素材に加工する工程は、現在のところ、今回依頼する兵庫県の工場のみで可能。
リサイクル素材は、東京を経由し、什器製作工場がある群馬県まで運送する必要があるという。

東急電鉄では当初、トラックを使用した運送を計画していたが、環境負荷の小さい貨客混載による荷物輸送事業を推進しているJR東海・JR西日本と連携し、山陽新幹線・東海道新幹線区間(姫路駅~東京駅間)で、JR東海の新幹線荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を活用することとした。
なお、山陽新幹線・東海道新幹線区間を跨る今回の輸送は、「東海道マッハ便」のサービス開始後、初となるもの。

廃材の再循環・再利用に取り組んでいる東急電鉄による使用済み制服のリサイクルと、環境負荷が小さい貨客混載による荷物輸送事業を推進しているJR東海・JR西日本の環境にやさしい輸送をかけ合わせた今回の取り組みをきっかけに、今後も鉄道事業者連携で環境負荷低減に貢献していくとしている。