【ニュース】 九州大学とUR都市機構、「九州大学箱崎キャンパス跡地地区土地利用事業者募集」の優先交渉権者に住友商事を代表者とするグループを決定 福岡県福岡市

2024.04.19
国立大学法人九州大学(福岡市西区、石橋達朗総長)と独立行政法人都市再生機構(横浜市中区、石田優理事長)は、令和5年4月から実施している「九州大学箱崎キャンパス跡地地区土地利用事業者募集」(福岡市東区)の優先交渉権者に、住友商事株式会社(東京都千代田区、上野真吾社長)を代表者とするグループを決定した。

同グループによるまちづくりのコンセプトは「HAKOZAKI Green Innovation Campus」。
同事業区域と同大学の歴史を継承したうえで、高質でみどり豊かなまちづくりを進め、新たな価値を提案するとしている。
省電力・低遅延・大容量に関する革新的な通信技術とされている「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)」に着目し、これを推進する国内最大手の通信企業の協力者とともに、提案コンセプト実現に向けて取り組むという。

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同事業の都市空間は、「イノベーションコア」では地域から世界にまでつながり、驚きと感動が溢れるイノベーションコア、「広場・開発公園」ではゾーン特性に応じた交流・発信・実証を促すスマートステージ、地域と繋がる街角広場・開発公園、「歩行者ネットワーク」ではインクルーシブで多様な機能を備えた街の骨格を形成する5つのメインストリート、「車両の動線計画」では公共交通利用を促進する交通広場の整備、路線バスの延伸、パークアンドライド施策、適切な駐車場、モビリティハブ・ポートの整備、デマンドバスの導入等、「緑空間の確保 箱崎創造の森」では緑化率約40%、樹木1万本以上による圧倒的な緑量の確保、広場・公園をつなげるエコロジカルネットワークの形成、AR等を用いた既存樹木の景観資源としての活用等、「街並み景観・歴史の継承」では九州大学時代の街割りグリッド、街並み高さ、建物の色調の継承、近代建築遺産と調和するスカイラインの形成、歴史資源(保存部材等)を活用したアート等をそれぞれ計画している。

「九州大学箱崎キャンパス跡地地区土地利用事業」の所在地は福岡市東区箱崎6丁目ほか、最寄り駅は福岡市営地下鉄箱崎線「箱崎九大前」駅、福岡市営地下鉄箱崎線・西鉄貝塚線「貝塚」駅、JR鹿児島本線「箱崎」駅。
譲渡等面積は約28.5ha(一般定期借地を含む)。
対象地はUR都市機構による開発行為の開発区域と福岡広域都市計画事業貝塚駅周辺土地区画整理事業の事業区域に含まれる。