【ニュース】 あいおいニッセイ同和損保など、運転挙動データ等を活用し、「眼」の健康状態とクルマの「運転技能」との関係性を実証するプロジェクトを3月より開始 宮城県富谷市
2024.02.27
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(東京都渋谷区、新納啓介社長)・国立大学法人東北大学大学院医学系研究科(仙台市青葉区
、石井直人研究科長)・富谷市(若生裕俊市長)・株式会社仙台放送(仙台市青葉区、稲木甲二社長)の4者は、東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学講座眼科学分野の中澤徹教授が率いる研究拠点のもと、運転挙動データ等を活用し、「眼」の健康状態とクルマの「運転技能」との関係性を実証するプロジェクトを2024年3月より開始する。
自動車の運転は、様々な身体機能を統合的に活用して行う必要があり、特に情報の入口となる視機能の役割は大きく、加齢や疾患等の影響で機能が低下している場合には、運転に悪影響を及ぼす恐れがあるとされている。
日常的な認知トレーニングにより、運転技能が向上することは、東北大学と仙台放送の共同研究によって実証されているが、眼の疾患は自覚されないことがあり、重度の視野障害を有する運転者が自身の疾患に気付かずに運転を継続した場合には、信号や標識の見落とし等により、重大事故を惹き起こすリスクが高まることが指摘されているという。
同プロジェクトでは、富谷市は職員約100人を被験者として選出。
東北大学は、医師による眼科検診を実施(眼の健康状態を把握)する。
あいおいニッセイ同和損保は、被験者にテレマティクス車載器を配布し、運転技能(挙動)のデータを取得。
仙台放送は、被験者にトレーニングアプリによる「脳のトレーニング」を実施する。
その後、東北大学が取得した「運転技能」「脳のトレーニング」「眼の健康状態」のデータを突合し、3要素の相関性を分析するという。
なお、あいおいニッセイ同和損保は、同プロジェクトを通じ、眼の健康状態に起因する事故の未然防止や運転寿命延伸へ貢献、疾患の早期発見や早期治療の促進に資する新たな保険商品・サービスの開発を目指すとしている。