【ニュース】 東京建物、老朽化のため2023年3月に閉館した「日本真珠会館」の跡地で共同住宅・展示場・事務所を含む複合施設を開発 兵庫県神戸市
2024.02.08
東京建物株式会社(東京都中央区、野村均社長)は、老朽化のため2023年3月に閉館した日本の真珠産業の拠点「日本真珠会館」(神戸市中央区)の跡地で、共同住宅・展示場・事務所を含む複合施設を開発する。
神戸市は、世界で流通する真珠の約70%の選別加工を行う、世界有数の真珠産業の集積地。
旧「日本真珠会館」には、真珠の魅力を伝える「神戸パールミュージアム」や真珠の入札を行う「入札会場」などが設けられ、真珠産業の拠点として約70年間親しまれてきたという。
その建物は、1952(昭和27)年、兵庫県などが真珠産業の集積地・神戸に検査や取引の拠点として整備したもの。
建築家・光安義光氏が設計し、神戸を象徴するモダニズム建築として評価されていたが、建物・設備の老朽化が進んでいたことから、2014年に建替えが決まり、整備方針等についての議論を経て、同再生事業の着手に至ったとしている。
2026年6月頃に竣工予定の新しい建物では、旧建物を所有していた日本真珠輸出組合(神戸市中央区、覚田譲治理事長)が1階・2階部分に新たな「日本真珠会館」を設け、旧建物にあった「神戸パールミュージアム」や「入札会場」などの施設の再オープンを予定しているという。
「日本真珠会館再生事業」の所在地は神戸市中央区東町122番1・伊藤町121番2(地番、神戸・旧居留地に位置する)。
敷地面積は743.79㎡、延床面積は約5,802㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造、地上13階・地下1階。
建物用途は共同住宅・展示場・事務所。
今後のスケジュールは2024年6月末に新築建物の工事着工(予定)、2026年6月頃に新築建物の竣工(予定)。