【ニュース】 ぐんま地域共創パートナーズ、伊香保温泉の地域事業者と共同してまちづくり会社を設立、営業休止中の旅館を取得し複合施設を開業予定 群馬県渋川市
2024.02.01
ぐんま地域共創パートナーズ株式会社(群馬県前橋市、鏡山英男代表)は2023年12月、ぐんま地域共創2号ファンドを通じ、地域事業者の株式会社千明仁泉亭(群馬県渋川市、千明孝夫代表)・株式会社大澤屋(群馬県渋川市、大河原秀之代表)・有限会社伊香保おかめ堂本舗(群馬県渋川市、松本由起代表)と共同し、まちづくり会社・石楽(せきらく)株式会社(群馬県前橋市、岡嘉紀代表)を設立した。
石楽では今後、同ファンドからの出資を起点とし、渋川市(高木勉市長)や一般社団法人渋川伊香保温泉観光協会(群馬県渋川市、関口征治会長)など地域のステークホルダーと密接に連携を図り、伊香保温泉街の活性化に取組むとしている。
主な施策では、伊香保石段街中腹に位置する「市川旅館」(営業休止中)を石楽が取得。
築100年超という建物の味わいを活かしたリノベーションを施したうえで、地域に不足している飲食店や物販店を誘致、石段街のランドマーク的存在として、人々が憩うセンターハウスの機能を目指す。
リノベーションは、古き良き建物を現代に活かすというコンセプトに共鳴した株式会社廣神建設(群馬県高崎市、廣神壮郎代表)と株式会社山本和之建築都市設計事務所(群馬県高崎市、山本和之代表)に依頼。
建物の持つ歴史やストーリーを大切にし、地域と調和しながら今日の観光客も心躍る空間づくりを目指す。
リノベーションを施した複合施設は、2024年秋ごろに開業する予定だという。
現在、テナントとしては、うどん店、セレクトショップ等を想定しているが、広く入居希望を募るとしている。
一方、地域のステークホルダーとも連携、2016年に渋川市と群馬銀行の間で締結された「連携協力に関する包括協定」の具体策として、観光振興のためのシティプロモーションでの連携や、空き家活用等による商工業者の起業・経営支援の連携などの検討も進める。
これにより、今後、石楽でも複数の中古物件を取得・賃借して開発し、まちなかににぎわいを創出するという。
さらに、観光協会や地域の事業者とともに、イベントやプロジェクトを企画・開発、地域の魅力をデジタルマーケティング技術等の活用により発信し、地域の一体的な取組を側面から支援。
今後は、まちづくりを担う人材を募集するとともに、随時まちの課題検討の会議等に参画する人やアイディアを広く募るとしている。