【ニュース】 亀崎Kamos、旧酒蔵内で歴史的複合施設「伊東合資」を1月20日にグランドオープン、レストラン・カフェビストロ・ショップなどが入居 愛知県半田市
2024.01.09
株式会社亀崎Kamos(愛知県半田市、伊東優代表)は、2021年に21年ぶりの復活を遂げた清酒「敷嶋」を製造する伊東株式会社(愛知県半田市、伊東優代表)の旧酒蔵内で、歴史的複合施設「伊東合資」を2024年1月20日にグランドオープンする。
同施設がある半田市亀崎町は、かつて醸造業・海運業・漁業で栄えた街。
天明8年(1788年)に創業された伊東合資会社は、「敷嶋」という銘柄で知られ、大正12年には名古屋税務監督局管内醸造家番付(東海四県+新潟県・長野県)で唯一の横綱蔵として評価され、中部地方最大級の規模を誇ったという。
しかし、時代の変遷とともに清酒需要は減少し、伊東合資会社は平成12年(2000年)に廃業。
その際、本蔵を含めた多くの土地や建物も借金返済のために売却されることになるが、9代目当主の伊東優氏が2021年にこの歴史的な建物を再び購入、酒蔵を復活させるための一大プロジェクトを始動した。
新たな歴史的複合施設「伊東合資」では、レストランやカフェビストロ、ショップが入居、新しく造られた庭と共に、訪れた人の憩いの場としての役割を担う。
「知多半島のリアルな旬」を提供する「Restaurant gnaw」では、建物の外装はそのままに、内装も極力そのままで活用。
味覚だけでなく、「知多半島」を五感で体験することができるレストランだという。
「Sake Cafe にじみ」は、旧槽場(お酒を搾っていた場所)に位置し、「ペアリング」をより日常的に体験できるよう設計、ペアリングランチ・カフェタイム・ビストロのディナータイムを楽しめるようにした。
「蔵のお店 かめくち」は、元々銀行だった旧事務所を活用。
極力内装を触らず、「ありのまま」の明治・大正時代の雰囲気を残した内装が特徴で、お酒や総菜、敷嶋を使ったスイーツの他、醸造で栄えた知多半島の醸造物など、酒蔵から発信される文化や伝統を反映した商品を提供する。
今後は定期的なツアーを予定するなど、文化と歴史を伝える教育的な役割も担い、日本の伝統と現代のライフスタイルが共存する独自の空間を提供するとしている。