2023.10.26
東急電鉄株式会社（東京都渋谷区、福田誠一社長）と古材日和グループ（代表：塚田木材株式会社、香川県坂出市、塚田浩之社長）は、東急線の駅改修工事などで発生する古材の再循環を図るため、東急池上線「池上」駅（東京都大田区）の木造旧駅舎で使用していた古材を販売する実証実験を2023年11月より開始する。

東急電鉄は2018年春より、同駅改良と駅ビル開発で確保した古材を駅や沿線で活用し、歴史ある木造駅の記憶を未来に継承しながら、工事に伴う環境負荷低減（廃材処理時のCO2削減）に貢献する古材活用プロジェクト「みんなのえきもくプロジェクト」を進めてきたという。

今回の同実証実験は、国産古材の収集・加工・販売を行う古材日和グループのノウハウを活用し、同駅改良で確保した古材を、同グループの工場で駅舎の塗装や風合いを残した商品として加工。
加工した商品は、同グループの販売サイトなどを通じ、「ステーションウッド」の商品名で2023年11月～2024年10月（予定）に販売する。
同グループの店舗網を活用し、再流通・再資源化させ、古材流通の可能性と、その環境負荷低減効果を検証するとしている。

同実証実験により、同駅改良で確保した古材の40％相当を再流通させることとなり、同プロジェクトなどの活動と合わせ、同駅改良で確保した全ての古材を再循環させることになるという。