【ニュース】 糸魚川商工会議所、竪穴住居に宿泊できる「縄文キャンプ」と、生きる技を体験できる「縄文トレッキング」を11月3日~4日に美山公園内の長者ヶ原遺跡公園で開催 新潟県糸魚川市
2023.10.24
糸魚川商工会議所(新潟県糸魚川市、高瀬吉洋会頭)は、竪穴住居に宿泊できる「縄文キャンプ」と、現代と古(いにしえ)の生きる技(わざ)を体験できる「縄文トレッキング」を2023年11月3日~4日に美山公園内の長者ヶ原遺跡公園(新潟県糸魚川市)で開催する。
「縄文キャンプ」は、縄文時代の翡翠など石の加工技術を持った縄文人が暮らした長者ヶ原遺跡内の竪穴住居(復元)に宿泊できる体験プラン。
「縄文トレッキング」は、長者ヶ原遺跡周辺を散策し、限られた条件で生活する術を、現在の道具と古の道具の両方で体験できるプランだという。
国の史跡に指定されている長者ケ原遺跡は、東京ドーム約3個分、13.6haの面積を有する。
同遺跡の中央に広がる縄文時代中期(5,000~3,500年前)の大きな集落跡は、石斧やヒスイの玉の生産・交易拠点としても知られており、これまでに発掘調査された面積は遺跡全体の約3%、集落跡の10%に過ぎないが、多くの住居跡や膨大な出土品によって遺跡の概要が把握されたという。
遺跡公園には竪穴住居(たてあなじゅうきょ)などの建物が復元され、様々な体験学習も可能。
また考古館では、縄文土器や石器、ヒスイの玉などが展示され、歴史学習に適した環境を提供しているとしている。
「縄文キャンプ」では、約5500年前縄文中期に存在した、北陸屈指の規模とされる縄文集落・長者ヶ原遺跡竪穴住居に宿泊。
地元のジビエや海山の珍味も堪能できるという。
「縄文トレッキング」では、長者ヶ原遺跡公園周辺で、自然や小動物などの散策をしながらたき火の材料や湧き水を採取。
水を浄水し自ら熾す火によって、暖かい飲みものをつくるなど、生きるために必要な「火」と「水」を、限られた条件で操る術を学べるとしている。
現代の機能的な道具の活用をたき火稼業の寒川一さんが、古の知恵を学芸員の小池悠介さんが伝えるという。