【ニュース】 三井不動産、老朽化不動産再生コンサルティングサービスで7号目となるリファイニング建築物件を着工 兵庫県姫路市
2023.09.26
リファイニング建築を活用した老朽化不動産再生コンサルティングサービスに取り組んでいる三井不動産株式会社(東京都中央区、植田俊社長)はこのほど、7号目となるリファイニング建築物件(東京都文京区)を着工した。
株式会社青木茂建築工房(東京都港区、青木茂代表)による独自の建物再生手法「リファイニング建築」は、既存躯体以外は全て解体し、躯体補修・耐震補強により現行法規のレベルまで耐震性能を向上させるとともに、デザインの転換や設備の刷新を行い、新築同等に再生するというもの。
リノベーションとは異なり、建物の長寿命化を図るとともに、竣工後に新たに検査済証を取得することが大きな特徴だという。
同物件は、築46年の共同住宅で、既存新築時には無かった日影規制等の制限を受けるため、建て替えると建物規模を縮小しなければならないことが判明。
一方、耐震ブレースを使用する耐震補強では、外観や居住性が損なわれ、賃料上昇が見込めず、投資効果が得られにくいという課題を抱えていたという。
今回、リファイニング建築を活用することで、建物規模を維持するとともに、建物デザインに影響の少ない耐震補強を行うことで、現代の賃貸マーケットに合わせた間取り構成や商品企画を行い、新築に近い賃料設定が可能となったとしている。
また、既存躯体を再利用することで、解体費や新規の躯体工事が不要となり、工事費の低減とCO2排出量削減も可能となったという。
物件所在地は東京都文京区本駒込4-19-1、交通は東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩11分、JR山手線「田端」駅より徒歩12分。
敷地面積は約550㎡、延床面積は約2,370㎡。
建物用途は賃貸住宅39戸(従前は住宅32戸)・店舗2区画。
構造・規模は地下1階・1階がSRC造、2階~7階がRC造。
竣工予定は2024年3月(既存建物は1977年竣工・築46年)。