【ニュース】 JR東日本など、今年度3回目となるトライアルを9月28日に実施、多量輸送の事業化により、新たな物流インフラの構築を目指す 長野県長野市
2023.09.22
東日本旅客鉄道株式会社(東京都渋谷区、深澤祐二社長)と株式会社ジェイアール東日本物流(東京都墨田区、野口忍社長)は、新幹線を活用した高速・多量荷物輸送により、「物流の2024年問題」「CO2排出量削減」「地方創生」等、社会的な課題解決の一助を担うことを目的に、今年度3回目となる新幹線荷物輸送「はこビュン」によるトライアルを2023年9月28日に実施する。
今回のトライアルは、これまでのトライアルで得た知見を活かし、長野の新幹線車両基地では初めてとなる多量輸送トライアルを実施、約700箱の荷物輸送を行う。
さらに、車両基地間の荷物輸送に加え、東京駅では過去最大となる約200箱の荷下ろしを行うとともに、一部荷物は東北エリアへ輸送する。
今回の実証項目は、長野の新幹線車両基地での荷扱い(荷物搬出入、積み下ろし、荷捌き)の検証、東京駅での安全に配慮した効率的な荷扱いと載せ替え輸送のオペレーション等の検証、東京の新幹線車両基地でのAGV(無人搬送車)の活用による荷扱い業務の省力化検証など。
今後は、引き続き新幹線輸送の特性を生かした精密機器輸送等にも着実に取り組み、地方と都心、空港をスピーディにつなぐことで、JR東日本グループ外の事業関係者とも連携、国内外への輸送の一端を担う仕組みづくりにも積極的に取り組んでいくとしている。
トライアルの実施日は2023年9月28日。
輸送列車は北陸新幹線臨時列車(12両編成、一般座席販売は無し)。
輸送区間は長野新幹線車両センター9時57分発~「東京」駅11時
44分着・11時56分発~東京新幹線車両センター12時8分着、「東京」駅12時12分発~「仙台」駅14時30分着(やまびこ209号)。
荷物搭載車両は長野~東京間が1・2・7~9号車(計5両)、東京~仙台間が車内販売準備室。
輸送商品は青果・食品・医療用医薬品・精密機器等約700箱(一部商品は途中駅で積み下ろし等も行う予定、搭載号車等は荷量により変更となる場合あり)。