【ニュース】 鹿島建設と葉山町など、藻場の保全・再生及び漁業資源増殖で連携協定を締結、鹿島が保有する技術を活用 神奈川県葉山町

2023.09.13
鹿島建設株式会社(東京都港区、天野裕正社長)・神奈川県葉山町(山梨崇仁町長)・葉山町漁業協同組合(神奈川県葉山町、角田正美組合長)の3者は2023年9月11日、「藻場の保全・再生及び漁業資源増殖のための連携に関する協定」を締結した。

鹿島建設の技術研究所「葉山水域環境実験場」が位置する同町沿岸では、2016年頃から魚介類の産卵・生息・生育の場、水質浄化等、多面的な機能を有する藻場の減退が進んでいるという。

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同社は、藻場の保全・再生に繋がる、全国各地域に生育する固有の大型海藻類を年間を通じて生産できる技術を保有しており、同町沿岸域でも同技術を活用し、同地域から採取・保存・培養したアラメやカジメの種苗を用いた藻場(アラメ・カジメ・ワカメ・ヒジキなど多年生又は単年生の海藻類が一定の密度で生育する場)の再生試験を、同漁業協同組合の協力のもと進めるとしている。

3者による協定調印式は、2023年9月11日に同社技術研究所(東京都調布市)で実施した。

同社は、2006年度には、葉山町漁業協同組合・地元ダイビングショップ・葉山町立一色小学校と「葉山アマモ協議会」を設立し、藻場の再生活動などを行ってきたほか、2022年度には同協議会として、ワカメ場・カジメ場・海藻養殖の合計46.6t-CO2/年の「Jブルークレジット®」(ジャパンブルーエコノミー技術研究組合が認証・発行・管理する独自のカーボンクレジット)を取得した。
なお、同協議会の取組みの一部の活動費には、国(水産庁)の「水産多面的機能発揮対策交付金」や同町の補助金の交付も受けているという。