【ニュース】 南海電気鉄道、「泉ケ丘駅前活性化計画」の新築建設工事を延期、事業計画を見直すと発表 大阪府堺市

2023.08.25
南海電気鉄道株式会社(大阪市中央区、岡嶋信行社長)は2023年8月24日、「泉ケ丘駅前活性化計画」(堺市南区)の新築建設工事を延期、事業計画を見直すと発表した。

同社は2022年3月に「泉ケ丘駅前活性化計画」の始動を発表、既存建物の一部解体工事を順次進めていたが、昨今の世界情勢や急激な物価上昇に伴う工事費高騰の影響を受け、建築工事費が想定を大幅に上回る見込みとなったため、当初計画通りでの事業遂行は著しく困難な状況になったという。

同社では、2014年7月に大阪府都市開発株式会社(現 泉北高速鉄道株式会社)の株式取得以来、泉北ニュータウンを最も重要な拠点のひとつと位置づけ、乗り継ぎ運賃の値下げを実施したほか、「泉ケ丘」駅に「エキ・タカ 泉ケ丘(髙島屋)」を誘致。
沿線各駅で商業店舗の充実を図るとともに、「泉ケ丘」駅前商業施設のリニューアルや耐震補強工事を実施するなど、9年間にわたり、南海グループの総力を挙げて様々な施策を通じ、泉北エリアの価値向上に取り組んできたという。

なお、今後の事業計画の見直しと新規建設工事着手の時期については、決定次第発表する予定。
合わせて、工事再開に至るまでは、工事エリアの一部を通路として確保するなど、可能な限り通行の利便性を損なわないよう留意するとしている。