【ニュース】 京都伝統産業ミュージアム、9月1日より観覧料を新たに設定、収益の一部はミュージアムの機能充実に加え、伝統産業業界支援に活用 京都府京都市

2023.08.10
株式会社京都産業振興センター(京都市左京区、山本達夫社長)が運営する京都伝統産業ミュージアム(京都市左京区)は、2023年9月1日より観覧料を新たに設定、収益の一部は、同ミュージアムの機能充実に加え、職人実演・制作体験の拡充や、新商品制作等の職人による新たな試みを応援するなど、伝統産業業界支援に活用する。

同ミュージアムは、京都が誇る伝統産業の振興拠点として、74品目の常設展示、工芸品の販売、職人実演など、広く伝統産業の活性化につながる取組を実施してきた。
伝統産業を取り巻く環境が依然として厳しい中、文化庁の京都移転や大阪・関西万博など、国内外から京都への注目が集まる機会を捉え、今回、これまで無料としていた観覧を有料化する。

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新たに設定する2023年9月1日からの観覧料は、一般が個人500円・団体400円、小学生・中学生・高校生・高等専門学校生が個人400円・団体300円(団体は20人以上)。
岡崎地域内の他施設との相互割引制度(他施設への入館やショップでのお買い物など)を利用すると、上記観覧料から100円割引される。
京都市内在住の高校生以下、同市内在住の70歳以上の人、障害者手帳持参者(付添人1名含む)、和装の人などは無料とする。
「MOCADギャラリー」や「ミュージアムショップ」などは引き続き無料で入館可能。
別途、企画展示室等で特別企画展等を実施する場合には、通常の観覧料のほか、特別観覧料を設定することもあるとしている。

なお同ミュージアムでは、新たな取り組みとして、常設展示場に新たな展示コーナーを設置、現代の生活様式にマッチする伝統産業品を展示・販売するコーナーを新設。
これまで土・日・祝を中心に実施していた職人による実演を平日にも拡大するほか、工芸体験ブースも新設する。
その他、案内・解説機能の強化、岡崎地域の他施設との連携なども実施するという。

「京都伝統産業ミュージアム」の所在地は京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 京都市勧業館(みやこめっせ)地下1階。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)、2023年8月31日までは9時~17時。
休館日は不定休(月2回程度)、年末年始。