【ニュース】 漁港の駅「TOTOCO小田原」の食事処「小田原漁港 とと丸食堂」、小田原漁港で獲れた未利用魚・低利用魚を有効活用した「なめろう頂上丼」の提供を数量限定で開始 神奈川県小田原市

2023.07.10
漁港の駅「TOTOCO小田原」(神奈川県小田原市、運営:株式会社相州村の駅、瀬上恭寛代表)は2023年7月7日、同施設2階の食事処「小田原漁港 とと丸食堂」で、小田原漁港で獲れた未利用魚・低利用魚を有効活用した「なめろう頂上丼(税込1,000円)」の提供を数量限定で開始した(営業は10時~)。
多くの漁港で課題視されている未利用魚・低利用魚を有効活用し、新鮮で美味しいにも関わらず普段使用されずにいる魚の魅力を、多くの人々に発信するという。

同施設は、地場産の鮮魚や活魚、水産加工品を中心に農産物や土産品など地元名産品を約1,800点展開、年間約130万人以上が訪れる人気の「魚のテーマパーク」。
同食事処では、神奈川県西部最大の魚市場とされる小田原漁港から直送される鮮魚の刺身や海鮮丼を楽しむことができるとしている。

07101200

「なめろう」とは、新鮮な魚を使用して作る千葉県(房総半島沿岸)の郷土料理で、鮮魚と香味野菜・薬味を合わせ、粘り気が出るまで細かく叩かれたもの。
上総・安房(今の千葉県南部)の漁師が鮮魚を不安定な船上で調理するために考えられたという。
「皿をなめるほど旨い」ことから「なめろう」と名づけられたと言われている。

未利用魚・低利用魚とは、他の魚と変わらず美味しく食べられるにもかかわらず、規格外のサイズや漁獲量が少なく流通させるに適さない、傷がついている、骨が多く毒やトゲなどがあり調理に手間がかかるなどの理由で、利用されにくい魚介類のこと。
世界中で獲れた魚の約30~35%は、このような理由で、海に戻されたり破棄されており、食べられていないのが現状とされている。

小田原漁港でも、未利用魚・低利用魚とされているタカノハダイ・ワニゴチ・小アジ・ウルメイワシなどの水揚げされており、ホウボウ・オオモンハタ・ソコイトヨリなどの高級魚と呼ばれる魚も傷がついてしまうと未利用魚・低利用魚となってしまうという。

今回、販売を開始した「なめろう頂上丼」は、小田原漁港で水揚げされた未利用魚・低利用魚を有効活用した「なめろう」の上に、いくらを贅沢にのせた高さ約20cmの海鮮丼。
「なめろう」には、小田原の老舗「加藤兵太郎商店」の「いいちみそ」の白みそを使用した。

「なめろう頂上丼」の税込価格は1,000円。

「小田原漁港 とと丸食堂」の所在地は神奈川県小田原市早川1番地の28 小田原漁港西側エリア「漁港の駅 TOTOCO小田原」2階、交通はJR東海道本線「早川」駅より徒歩10分。