【ニュース】 太宰府天満宮、菅原道真公1125年式年大祭に向けた「御本殿」の大改修で3年間限定の「仮殿」が完成、現代のクリエイターが共演 福岡県太宰府市
2023.05.15
菅原道真公(天神さま)に縁の深い25という数に因み、25年毎に式年大祭を執り行ってきた「太宰府天満宮」(福岡県太宰府市、西高辻信宏 第40代宮司)は、令和9年(2027)に菅原道真公薨去(こうきょ)から1125年の大きな節目を迎える。
同宮では、この節目となる式年大祭を前に、令和5年5月より約3年間をかけ、124年ぶりに重要文化財「御本殿」の大改修を実施。
このほど、御本殿前に3年間限定で使用し、改修期間に参拝者を迎える「仮殿」が完成した。
2023年5月13日に仮殿遷座祭が行われ、今後約3年間は、神事や参拝はこの仮殿で行う。
今回の仮殿建設にあたっては、文化芸術の神様である天神さまに因み、現代の日本を代表するクリエイターが参画。
仮殿のデザイン・設計は、国内外で活躍する建築家で大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーも務める藤本壮介氏率いる藤本壮介建築設計事務所が手掛けた。
同宮周辺に広がる、豊かな自然が御本殿前に飛翔し、仮殿としての佇いを作り上げることをコンセプトに、屋根に青々とした森が現れる、新しくも穏やかで美しい仮殿が誕生したという。
さらに、仮殿のために仕立てられた御帳(みとばり)と几帳(きちょう)は、パリコレクションに参加するなど世界的に支持されるファッションブランドMame Kurogouchiが手掛けた。
天神さまと同宮が紡いできた歴史に想いを馳せ、社全体を包む生命の景色を、伝統的な手法と現代の織機によって表現したという。