【ニュース】 熊本国際空港、阿蘇くまもと空港で新旅客ターミナルビルの供用を3月23日に開始、熊本地震からの創造的復興のシンボル 熊本県益城町
2023.03.22
熊本国際空港株式会社(熊本県益城町、新原昇平社長)は、阿蘇くまもと空港(熊本県益城町)で建設を進めている新旅客ターミナルビルを2023年3月23日に供用開始(=開業)する。
同空港では、九州の中央に位置する熊本県に所在する空港として「世界と地域にひらかれた九州セントラルゲートウェイ」を標榜し、国際線をはじめとする航空ネットワークの拡充を進めているという。
今回は1期として、その核となる新旅客ターミナルビルを開業、
2024年秋頃には2期として、広場を中心とした「地域にひらかれたにぎわい空間」を活かし、交流人口を拡大する動きを加速するとしている。
新旅客ターミナルビルのデザインは、熊本城の黒漆・漆喰をイメージした、陰影のあるデザインとした。
エントランスやサイン計画は、熊本城の石垣や、加藤清正の家紋「蛇の目の紋」などをモチーフとしている。
耐震性能では、座屈補剛鉄骨制振ブレース付きラーメン構造を採用し、熊本地震のような短期間に繰り返す強い揺れにも耐える構造としたほか、感染症対策でも、館内カメラ等によりリアルタイムに混雑状況を把握し、旅客の一連の手続き所要時間の計測と予測を行うシステム「旅客動態管理システム(=PFM)」を導入、密状態を分散させソーシャルディスタンスを確保するとしている。
その他、複数の変電所から受電する「受電系統の多重化」などにより、非常時のライフライン確保、高いセキュリティシステムなども導入した。
搭乗口の目の前にあるフードコートエリアには、熊本名物を提供する飲食店が多数出店。
搭乗待合エリアの中心には、イートインスペースも備え、デパ地下のようなライブ感のある演出で、熊本郷土食や熊本県産の食材を使用した逸品を販売する、デザートから惣菜までバラエティ豊かな
11店舗が出店する。
さら熊本・九州のショールームとして地域の持つ魅力も発信、搭乗待合エリア内にある「QSHU HUB」では、熊本・九州の特産品や逸品を県内外の利用者に紹介する。
小国家具PRラウンジでは、新旅客ターミナルビルの象徴的な天井の板材にも使用した小国杉による家具を、熊本県小国町などの協力により、搭乗待合エリア内に設置するという。
熊本空港新旅客ターミナルビルの所在地は熊本県上益城郡益城町大字小谷1802番地の2。
敷地面積は約21万7,000㎡、延床面積は約3万7,800㎡、店舗面積は約4,200㎡。
店舗数は31店舗(免税店1店舗を含む)。