【ニュース】 八戸市、「八戸市魚菜小売市場」を12月1日にリニューアルオープン、キッチンスタジオ兼調理室や広場などを設置 青森県八戸市

2022.11.29
八戸市(熊谷雄一市長)は、JR八戸線「陸奥湊」駅前通りの中心に位置する「八戸市魚菜小売市場」(青森県八戸市)を2022年12月1日にリニューアルオープンする。

同市は、太平洋に面した港町として古くから栄えたまち。
その顔ともいえる湊地区「陸奥湊駅前通り」は、地元漁師の帰りを待って、早朝から1日が始まり、通り沿いには新鮮な魚介や野菜等の商品を扱う店が軒を連ね、「イサバのカッチャ(魚売りのお母さん)」たちの方言が飛び交い、買い物客で賑わいを見せる。
その中でも同小売市場は、通りの中心に位置し、戦後から「魚の町の台所」として地域経済を牽引してきたという。

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同市場でリニューアル前から買い物客に人気なのが、温かいご飯・味噌汁と一緒に好きな魚介や総菜を購入して「その場で」食べる「オリジナル朝ごはん」。
獲れたて・つくりたての食材を口にできるのは、早朝の市場ならではの贅沢で、市場の中心には広い食堂が設けられており、ゆっくりと味わうことができるとしている。

また、市場の中だけでなく、通りの景観も魅力の一つ。
昔ながらの雰囲気漂う店が連なる通りが、昇る朝日に染まっていく様子は趣があるという。
リニューアル後の同小売市場は、市場としての新たな価値や役割を見出すだけでなく、これまでの風情も守っていくという思いで設計した。

さらに、同小売市場内には厨房さながらの調理器具を備えた「キッチンスタジオ兼調理室」を設置。
魚の解体ショーや料理教室等、あらゆる人が使用できるよう、広々とした内部と、それを囲うスライド式ガラス扉などオープンな設計とした。

なお、今回のリニューアルで大きく変わる点は、「八戸市魚菜小売市場前広場(オープンスペース)」を設置する点。
多くの観光客が多様な回遊を楽しめるよう、以前は道路沿いすぐにあった入口を奥に下げて広場を設置、多くのイベントを実施するとしている。

「八戸市魚菜小売市場」の所在地は青森県八戸市大字湊町字久保
38番地1、交通はJR八戸線「陸奥湊」駅より徒歩すぐ、八戸市営バス・南部バス「上中道」バス停より徒歩3分。
営業時間は3時~14時頃まで(鮮魚・刺身店は11時頃まで、食堂は6時~10時頃まで)。
定休日は日曜日・第2土曜日・1月1日~2日。
販売商品は鮮魚、刺身、塩干物等の加工品、焼魚、海藻類、漬物、珍味等。
内部設備は売場、厨房、食堂、キッチンスタジオ兼調理室、展示スペース、男子トイレ・女子トイレ・多目的トイレ各1室。