【ニュース】 京都市、京町家を所有者から借上げ、活用事業者に転貸し、民間の活力により改修・活用する「京町家賃貸モデル事業」の第2号案件が決定 京都府京都市

2022.11.15
京都市(門川大作市長)は、20年程空き家となっていた大塀造(裕福な商人などが住宅専用に建てた塀付の京町家、通り側に高塀がある)の大型京町家(京都市中京区)で活用事業者を公募、オフィス兼社宅としての改修・活用が決定したと発表した。

同市は令和2年度より、同市が京町家を所有者から借上げ、活用事業者に転貸し、民間の活力により改修・活用する「京町家賃貸モデル事業」を実施しており、今回の同物件は同モデル事業の第2号案件となるもの。
活用事業者はみやこ土地開発株式会社(京都市左京区、岡本忠巳代表)。

同物件は、大正期に材木問屋が建てた大塀造の大型京町家(通称:聚楽猪飼邸)。
随所に希少な材木を使用、匠の技による贅沢な造りとなっていたが、20年程空き家となっており、建物の老朽化が進んでいたという。

今回の同取り組みでは、祗園内藤工務店(京都市東山区、内藤朋博代表)に転貸し、祗園内藤工務店とNPO法人祇匠会のオフィス兼社宅として活用する予定。
また、当初の改修は限定的なものとし、実際に同物件で暮らす社員の実体験を踏まえながら、より住みやすいものになるよう、順次改修していく。
改修は同社が施工し、その一部はNPO法人が若い建築関係者に町家づくりの技術を習得させる場として担う予定。
さらに、活用を通じ、同物件での暮らしぶり、庭の四季の移ろい、随所に見られる匠の技等をSNS等で発信するとともに、イベント会場としての利用や見学などにより、様々な人に京町家を体感してもらうことで、京町家の魅力を発信していくとしている。

活用する京町家の所在地は京都市中京区聚楽廻西町。
建築年代は大正10年頃(築100年)。
延床面積は219.82㎡。
京町家条例に基づく個別指定京町家。
賃貸借期間は15年(定期借家契約)。
期間終了後は活用できる状態となった京町家が所有者に返還され、その後も賃貸等で活用することが可能。