【ニュース】 豊島区、昭和20年代に建てられた戦後マーケット「味楽百貨店」に「トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区立昭和歴史文化記念館)」をオープン 東京都豊島区

2022.11.04
豊島区(高野之夫区長)は11月3日、昭和20年代に建てられた戦後マーケット「味楽百貨店」に「トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区立昭和歴史文化記念館)」をオープンした。

「味楽百貨店」は、同区内の南長崎地域に今日まで残る、昭和20年代に建てられた戦後マーケット(戦後復興期以降に現れた複数の店舗で構成される低層の商業施設)。
戦後マーケットの建物が姿を消していく中、同施設は当時の様子をよく残して現存する、貴重な歴史的建造物だという。

南長崎地域では、これまでにも、地域全体の回遊性を向上させるため、「マンガの聖地としま!モニュメント」の設置、「豊島区トキワ荘通りお休み処」「トキワ荘マンガミュージアム」の開設など、様々な取組を地域と連携しながら進めてきた。
今回の同記念館オープンは、こうした取組を発展させ、昭和の歴史・文化を次世代に継承するとともに、地域文化の発展と地域の活性化に寄与することを目的としたもの。

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オープンを記念して、同記念館2階では、特別企画展「タイムトリップ 豊島区の90年」と題し、昭和・平成の時期に撮影された写真と現在の写真を比較展示、同区関連年表とあわせてこの90年間を振り返る。
また、ジオラマ作家の山本高樹氏によるジオラマ作品(人世横丁・神田川周辺)も展示するほか、郷土史家の矢島勝昭氏による昭和の風景画を紹介する展示室、昭和40年頃のアパートの六畳一間を再現した展示室を設け、平成・令和世代の人々にも昭和を実感してもらえるような工夫を凝らしたという。

1階では、日本博の助成による「これも学習マンガだ!展~私たちをとりまくセカイとミライ~」を開催。
マンガ・アニメを通じ、多様な価値観を学び、未来を想像するきっかけとなるような展示を行い、第1期特集作品(2022年12月18日まで)は、「ゴルゴ13」を展示する。

「トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区立昭和歴史文化記念館)」の所在地は東京都豊島区南長崎3-4-10。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。
休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始・展示替え期間。
入館料は無料。