【ニュース】 山形県とJR東日本、山形新幹線米沢トンネル(仮称)整備計画推進で覚書を締結、併せて鉄道沿線の活性化等で包括連携協定を締結 山形県米沢市
2022.10.25
山形県(吉村美栄子知事)と東日本旅客鉄道株式会社(東京都渋谷区、渡利千春常務取締役グループ経営戦略本部長)は10月24日、山形新幹線米沢トンネル(仮称)整備計画を推進するため、覚書を締結した。
併せて、同県と東日本旅客鉄道株式会社東北本部(仙台市青葉区、三林宏幸執行役員東北本部長)は、同県内の鉄道沿線の活性化等を図り、相互の持続的な発展を目指すことを目的に、包括連携協定を締結した。
山形新幹線の「福島」~「米沢」間は、山岳区間を走り、雨・雪・動物との衝突などによる運休・遅延が発生している区間だという。
同社は2021年3月、時速200km以上での高速走行も可能な緩やかなカーブのトンネルを検討するため、詳細な調査を同県と共同で実施したい旨を提案。
同県もトンネルの早期事業化に向け、提案を受け入れ、調査費用の一部を負担することとして、2021年9月補正で債務負担行為を設定、2022年度当初予算に調査費(1,958万円)を計上するとともに、2022年9月補正でも債務負担行為を設定(2022年~2024年、限度額2億8,100万円)している。
事業区間は、奥羽本線「庭坂」駅(福島県福島市)~「米沢」駅(山形県米沢市)間の約23km。
工期は着工より約15年を想定。
事業費は約1,500億円。
これにより、10分強のスピードアップが実現するほか、大雪などによる運行への影響を減らすことで、同区間の安全性・安定性も格段に向上するとしている。