【ニュース】 福井県、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館をオープン、特別展「発掘調査の歩み」を2023年1月31日まで開催 福井県福井市
2022.10.04
福井県(杉本達治知事)は10月1日、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(愛称:あさみゅー、福井県福井市)をオープンした。
開館を記念し、特別展「発掘調査の歩み」を2023年1月31日まで開催する。
一乗谷朝倉氏遺跡は戦国時代、朝倉氏が5代約100年間にわたって治めた城下町跡。
最盛期には1万人もの人々が暮らしていたとも考えられている。
織田軍によって焼き討ちに遭い、400年ものあいだ土に埋もれていた遺跡は、当主の館・武家屋敷・寺院・町屋・職人屋敷、道路や井戸、庭園に至るまで、その町並みがほぼ完全な姿で発掘された。
国の特別史跡・特別名勝の指定を受けた貴重な都市遺跡となっており、出土品は重要文化財にも指定されている。
同遺跡では、初めて発掘調査が行われた1967年より、毎年計画的な発掘調査・研究が重ねられ、戦国城下町の実像に迫る数多くの大きな成果を挙げてきた。
その成果を、今回開館した同博物館では、その成果をふんだんに紹介、常時展示している資料は約800点に及ぶ。
県の収蔵品約160万点から厳選、朝倉将棋の駒など、国指定重要文化財はこのうち約280点に上るという。
2階の基本展示室では、朝倉氏の歴史と城下町一乗谷について、豊富な出土品をもとに展示紹介。
様々な生活用品や職人の道具、武器武具、文化的な暮らしぶりを物語る遊芸の道具などのほか、古文書や絵図も展示する。
町並みを再現した城下町ジオラマには、表情豊かな人形たちを配置。
周囲に設置されたタッチパネルを操ると、ジオラマ内を散策している視点で通りを進むこともできるとしている。
その他、5代当主・朝倉義景の館を原寸再現した「朝倉館(あさくらやかた)」、川湊の一角もしくは道路を見つかったまま露出展示する「石敷遺構(いしじきいこう)」などの見どころもあるという。
さらに、朝倉氏の歴史と遺跡発掘の歩みをまとめた映像や、遺跡の発掘調査や遺構を守る仕事について紹介する「探求ラボ」もあり、子どもたちにも親しみやすい内容だとしている。
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(愛称:あさみゅー)の所在地は福井県福井市安波賀中島町8-10。
開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。
休館日は毎週月曜日、年末年始。
入館はWeb事前予約制。
観覧料は一般700円、高校生400円、小中学生200円、70歳以上
350円など(特別展の観覧料は別途)。
「開館記念特別展Ⅰ 発掘調査の歩み」の開催期間は2022年10月1日~2023年1月31日。
観覧料は一般・大学生1,200円、70歳以上700円、高校生800円、小中学生500円。