【ニュース】 アキュラホームグループ、世界初となる木造軸組工法の耐震構造による「5階建て純木造ビル耐震実験」を、国立研究開発法人防災科学技術研究所のE-ディフェンスで実施 兵庫県三木市

2022.09.26
木造建築を手掛けるアキュラホームグループ(東京都新宿区、宮沢俊哉社長)は、9月20日~22日の3日間、世界初となる木造軸組工法の耐震構造による「5階建て純木造ビル耐震実験」を、国立研究開発法人防災科学技術研究所が有する「実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)」(兵庫県三木市)で実施した。

これまで、純木造ビルの安全性を確認するための根拠となる実証データは存在しておらず、建築確認申請の審査で、構造上のデータが少ないことから審査に時間がかかっていたという。
今回の実験では、告示波(建築確認の基準となる地震波)と、それを上回る震度7クラスの地震波を計6回加振。
どこまで加振すれば損傷するのか、今までにない実証データを取得した。
今後は、建築確認申請などの実用性の根拠として今回の実験データを活用し、木造の街を推進し、脱炭素社会の実現を目指す。

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これまで、中規模木造建築は、求められる耐震性能や耐火性能を実現するために多くの費用や技術力が必要となることから、建築されてこなかったという。
中規模木造建築では木と鉄骨を併用するハイブリッド構造が使用されていたり、免震装置が設置されていたりする中、「普及型純木造ビル」は、それらを使わず耐震構造で実現。
これにより、大幅なコストの削減が可能になるとしている。

アキュラホームは、以前から日本の伝統的な工法として、気候風土に適し、最も普及している木造軸組工法にこだわってきたという。
その技術向上のため多くの費用をかけ、実証実験を伴った研究開発に取り組んでおり、過去4度の実物大耐震実験、大空間と大開口の「超空間の家」による実物大倒壊実験などを実施、耐力壁の強度を競い合う「壁-1グランプリ」に参加するなど、木の特性を研究してきた。
それらの知見から今回、「普及型純木造ビル」のプロトタイプが実現。
既に「8階建て純木造ビル」新社屋の着工を開始しており、その近隣では「アキュラホーム技術研究所(仮称)」も2022年11月に着工する予定だという。
また、日本初の5階建て純木造モデルハウス・川崎展示場は2022年11月下旬に完成予定。

実験日は2022年9月20日~22日。
試験場は国立研究開発法人防災科学技術研究所「実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)」(兵庫県三木市)。
構造は木造軸組工法による耐震構造、階数は5階建て。
共同研究者は稲山正弘東京大学大学院教授、五十田博京都大学教授、中川貴文京都大学准教授。