【ニュース】 大井川鐵道、SL「C56形135号機」の動態化事業に必要な資金の一部を調達するため、同社初のクラウドファンディングを実施 静岡県島田市

2022.09.21
大井川鐵道株式会社(静岡県島田市、鈴木肇社長)は、SL「C56形135号機」の動態化事業に必要な資金の一部を調達するため、同社初のクラウドファンディングを実施、2022年11月30日まで受付ける。

同社は、旧国鉄線上で蒸気機関車(SL)による旅客列車運転を終了した1975(昭和50)年12月14日からおよそ7か月後の1976(昭和51)年7月9日に、日本の鉄道界では初めて、「金谷」~「千頭」間の大井川本線で「かわね路号」としてSL旅客列車の運転を復活。
以来、50年近くにわたり、SL列車の営業運転を通じ、同社はSL列車運転のトップランナーという評価が得られているという。

しかし、2019(令和元)年ぐらいからSLの車両不具合が顕在化。
EL(電気機関車)での代走が目立ちはじめ、SL列車運転のトップランナーの座が危ういものとなってきたことから、今年2月12日、SL列車運転の安定化を目的に、播磨中央公園(兵庫県加東市)に静態保存されていた「C56形135号機」を搬入した。

今回のクラウドファンディングは、オールイン方式で行い、「C56形135号機」の動態化に向け、支援金額が目標金額に満たない場合でも、支援者へのリターンを必ず実施するという。

募集のプラットフォームは「レディーフォー」(READYFOR株式会社、東京都千代田区)。
タイトルは「蒸気機関車に再び命を、昭和の汽笛を次世代へ:大鉄100周年企画」。
目標金額は1億円。
主なリターンは、営業列車貸切、営業一番列車乗車権利、C56形
135号機の運転など。
受付期間は2022年9月20日~11月30日。