【ニュース】 土井木工、ヒノキ無垢材など広島県産材を活用した家具をリリース、東京・新宿の「MOCTION」で9月6日まで展示 広島県府中市

2022.08.25
土井木工株式会社(広島県府中市、土井啓嗣社長)はこのほど、広島県産材を活用した家具をリリースした。
同商品は、国産木材の魅力発信拠点「MOCTION」(東京都新宿区)で2022年8月25日~9月6日に展示する。

商品のうち、「DS11.endai_sofa」(写真)は、広島の森で伐採されたヒノキ無垢材をソファの座面に、ヒノキの枝や葉で染め上げたオリジナルの草木染め張地をクッションに使用した。
木材を伐採する際、通常は木の枝や葉は廃棄するが、染料としてアップサイクルすることで自然素材を余すことなく活用しているという。

08251100

今回伐採されたヒノキ材は、アサヒグループが所有する社有林「アサヒの森」より出材したもの。
「アサヒの森」は、人工林が76%、自然林が24%。
スギやヒノキなどの人工林を管理しながら針葉樹と広葉樹との混交林化を進めるなど、林業の効率化と生物多様性の保全の両立を目指しているという。

草木染めでは、植物の葉や枝などを煮出した液体に繊維を浸して加熱させ、鉄と結合させて発色させる方法(鉄媒染)を採用。
今回、同社では、株式会社立花テキスタイル研究所(広島県尾道市、新里カオリ代表)協力の元、尾道帆布にヒノキの葉を染色したクッションを共同開発した。
鉄媒染の原料となる鉄粉は、造船業が盛んな尾道の鉄工所から廃棄される鉄の粉を活用しているという。

「DS11.endai-sofa」の寸法はW1880×D780×H580。
税込価格は34万1,000円。

その他、こどものために「KABU CHAIR」(税込3万800円)・「KABU BABY CHAIR」(税込3万800円)、「KABU TABLE」(税込12万円)などもラインナップした。

展示会場「MOCTION」の所在地は東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー5階。
展示期間は2022年8月25日~9月6日(休館日は祝日除く水曜日、営業時間は10時30分~18時30分)。