【ニュース】 水と匠など、「散居村」の地で築120年の古民家を再生した宿+レストラン「楽土庵」を10月5日に開業、「リジェネラティブ(再生)・ツーリズム」を推進 富山県砺波市

2022.08.24
株式会社水と匠(富山県高岡市、林口砂里代表)は、砺波市の美しい農村景観「散居村」の地で、築120年の古民家を再生した宿+レストラン「楽土庵(らくどあん)」を2022年10月5日に開業する。
施主はGRN株式会社(富山県高岡市、稲垣晴彦社長)、企画プロデュースは一般社団法人富山県西部観光社(富山県高岡市、稲垣晴彦代表理事)。

同施設は、三方を水田に囲まれた、「アズマダチ」と呼ばれる富山の伝統的な民家を活かした、1日3組限定のスモール・ラグジュアリーな宿。
土・木・和紙・絹など古来からの自然素材を使用し、周囲の自然環境や歴史と切れ目なくつながる空間に、民藝・工芸や現代アートが調和しながら設えられる。
富山の海・山・里の豊富な食材を使用したイタリア料理を提供するレストラン「イルクリマ」と、民藝・工芸品、富山の食などを扱うブティックも併設するという。

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楽土庵が位置する「となみ野の散居村」は、田園のなかに家屋が分散しその周りを「カイニョ」と呼ばれる屋敷林が囲む、日本独特の稲作農村形態で、国の重点里地里山に選定されている。
張り巡らされた用水路、水をたたえた水田、屋敷林があることで、市街地に比べ地表面の温度を13度も下げるなど、環境面でも意義あることがわかっており、SDG’sやサステナブルという言葉が生まれる前から営まれてきた自然と人の共生の智慧を発信し、訪れる人が癒される宿を目指す。

また、同施設では、旅する人が癒されるだけでなく、その旅が地域の再生にも寄与する新たな旅のスタイル「リジェネラティブ(再生)・ツーリズム」を推進。
宿泊料金の2%を散居村保全活動の基金とし、カイニョの整備を行い、その剪定枝を木質バイオマス発電に利用する活動や、カイニョの落ち葉から腐葉土を作る活動の支援に充当する。
散居村の米や野菜、地元の伝統産業や工芸作家の器などの使用や散居村オリジナル商品の開発、楽土庵ショップでの販売などにも注力するという。

「楽土庵 Rakudo-An」の所在地は富山県砺波市野村島645。
開業日は2022年10月5日。
客室数は特別室「土 do」(47.5㎡+ウッドデッキ15㎡)と、「紙 shi」「絹 ken」(40㎡+ウッドデッキ22.5㎡)の全3室・定員最大6名。
レストラン「イルクリマ」は全20席(ランチ・ディナー)。