2022.08.17
株式会社リクルート（東京都千代田区、北村吉弘社長）は8月16日、くまモンを活用した地域づくりを目指す熊本県（蒲島郁夫知事）と、くまモンランド化構想のための地域・観光振興の推進に関する包括連携協定を締結した。

同協定に基づき、両者は今後、同県内各地の地域・観光戦略、戦術策定の基盤となる「人流/金流データプラットフォーム構築」に取り組み、観光DXを推進。
そこから導かれる地域・観光戦略や戦術を実行し、熊本県の認知度向上に寄与してきたくまモンと共に、同県として統一感、一体感のある地域行政施策を推進する実証事業をスタートする。

リクルートの旅行事業が、特定地域に対し、その地域に関する会計データや宿泊実態統計情報などを提供するのは、2021年11月の山梨県富士吉田市、同年12月の新潟県妙高市、2022年3月の神奈川県箱根町に続いて4例目。
都道府県との締結は初となる。

くまモンが初代王者となった「ゆるキャラグランプリ」は2020年に終了、また、コロナ禍で「ゆるキャラ」の登場場面が減少している一方、くまモンの認知度は9割を超えているという。
こうしたことから、同県では今年度より、同県全体がくまモンの魅力あふれる場所となり、世界中からヒト・モノ・企業が集まる地域を目指す「くまモンランド」の構築を進めている。

同県と同協定を締結した同社は、目的実現（課題解決）のため、同県と共に、「くまモンランド」構想のうち、地域消費増加モデル「くまモンタウン」実現に向け、県内各地でおよそ3か年にわたり、取り組みを実行。
くまモンと共に熊本県の食・宿泊・現地体験プログラムの磨き上げを行い、人流・金流データの把握・分析と県施策への活用を行うことで、地域全体に対してはくまモンをフックに地域経済の活性化、旅行者に対しては熊本ならでは・熊本らしさを存分に享受できる体験価値の向上、地域内事業者に対しては売上・利益率の向上と旅行者動向等のデータ利活用による事業戦略・戦術の最適化を提供するという。