【ニュース】 大建工業、日南町の生産拠点で野菜や花卉の栽培に適した性能を付与した木質培地「グロウアース」の製造ライン設備を増強 鳥取県日野町

2022.07.29
大建工業株式会社(大阪市北区、億田正則社長)は、鳥取県日南町を生産拠点とし、野菜や花卉の栽培に適した性能を付与した木質培地「グロウアース」の製造ライン設備を増強する。

2021年1月に発売を開始した同商品は、木質資源を有効に活用する新規事業として、まずは農業・園芸資材分野に向け、販路開拓の取り組みを進めてきた。
今回、好調に推移する販売状況を受け、本格的な販売拡大に向け、発売以来初となる製造設備の増強を行う。
既存設備の生産稼働と並行し、乾燥工程の設備増強を行い、ライン全体の生産能力を高めた上で、2022年9月から新設備の本格稼働を開始する予定。

同社では、国産木材の活用を積極的に推進するとともに、素材事業の拡大に向け、木材の総合利用による新たな用途展開を図ってきた。
その一環として、2021年1月より、国産の木材チップを粉砕処理し、独自の特殊加工を施すことで、野菜や花卉の栽培に適した性能を付与した木材由来の培地「グロウアース」の本格提案を開始。
同年4月には、園芸会社が取り扱う野菜苗商品の一部原料に採用されるなど、市場からは、同製品の供給面や品質面での安定性に加え、軽量性などにも高い評価が得られている。
また、国産木材の活用推進や木材を無駄なく活用する点など、
SDGsへの貢献にも共感が得られ、直近では農業培土などを取り扱う農業資材メーカーの採用につながるなど、着実に販売チャネルが拡大しているという。

今回は、ライン全体のボトルネックとなっていた「乾燥工程」の設備増強を行い、乾燥時間の短縮と生産全体の効率化を図ることで、生産能力を現状の約8倍へと引き上げるとしている。

生産拠点の所在地は鳥取県日南町。
投資額は4,300万円。