【ニュース】 攻城団、全国の「城」の入城者数ランキングを発表、1位は名古屋城、過半数の城で回復基調 愛知県名古屋市

2022.07.07
日本全国の城好き・城めぐり愛好家が利用するサイト「攻城団」を運営する攻城団合同会社(京都市上京区、河野武代表)は、全国
161城の管理事務所や自治体、観光協会の協力を得て、毎年恒例となっている全国の城の入城者数を調査、このほどその結果を発表した。

同ランキングは2021年(1月〜12月)もしくは令和3年度(2021年4月〜2022年3月)の数字を集計したもの。
工事などによる休館中のため「0人」の回答も含め、161城の数字が集まった。
数値については、自治体等の発表資料や新聞報道を参照したほか、直接メールやFAX等でヒアリングを行い、回答が得られなかった城は対象外としている。

同調査結果(2022年版)によると、有料で入城可能な城のトップ3は、名古屋城(名古屋市中区、68万7,305人、前年比プラス
31.3%)、二条城(京都市中京区、53万6,193人、前年比マイナス10.3%)、熊本城(熊本市中央区、44万7,851人、前年比マイナス49.8%)の順。
熊本城は熊本地震以来、ようやく昨年から有料エリアの数字が発表され、4位の姫路城(兵庫県姫路市)を3,000人余り上回ってのランクインとなった。

昨年同様、すべての城で新型コロナウイルス感染症による影響があり、感染拡大防止のための休業(休館)や入場制限があったため、コロナ前と比べるとまだ5割前後となっている。
とくに外国人観光客が入城者の多くを占めていた大阪城や二条城、姫路城などは依然として厳しい状況にあるという。

しかし、過半数(55%)の城で前年比がプラスになっており、コロナ禍でも楽しめるアウトドア系の趣味として城めぐりが評価されていることに加え、御城印ブームも大きく貢献していると考えられる。

なお、全国の城には、入城チケットが必要な有料の場所と、城址公園として整備され、無料で見学できる場所がある。
同社では、公平を期すため、有料のみの城に限定したランキングと、有料無料を問わない総合ランキングの二つを発表しており、総合ランキングでは金沢城(金沢城公園の入園者数)などがランクインしているという。