【ニュース】 南海電気鉄道と京三製作所、南海和歌山港線での自動運転に関する実証試験に向け、7月より順次準備を開始 和歌山県和歌山市

2022.06.17
南海電気鉄道株式会社(大阪市中央区、遠北光彦社長)と株式会社京三製作所(横浜市鶴見区、國澤良治社長)は、南海和歌山港線(和歌山県和歌山市)での自動運転に関する実証試験(2023年度から実施)に向け、2022年7月より順次準備を開始する。

両社は今後、自動運転の実証試験に向け、各種設備を共同で開発し、車両や和歌山港線へ設置することに加え、自動運転システムに係わる検討・評価を、関係省庁や有識者で構成する第三者委員会とともに行うとしている。

実証試験の具体的な内容は、決定次第改めて発表するとしているが、和歌山港線で昼夜、試運転車両を使用し、運転士が乗務した状態で、安全性の検証や課題の抽出を目的に実施する予定。

実証試験開始に向けた準備として、車上設備では、自動運転を行うための自動列車運転装置と、自動運転を行う車両の乗務員のための操作表示部を新設する。
あわせて、地上設備では、これまで運転士が確認・判断していた情報(信号機の現示や走行経路情報など)を、車両の自動列車運転装置に伝達するための設備を一部新設するという。

実証試験の予定場所は和歌山港線(和歌山市駅~和歌山港駅、2.8km)。
その他、省エネ運転等による「CO2排出量削減」も目指し、自動運転システムの開発を進めていくとしている。