【ニュース】 名古屋鉄道と奥飛観光開発、中部山岳国立公園内にある新穂高ロープウェイ山頂エリアのリニューアルを実施 岐阜県高山市

2022.05.18
名古屋鉄道株式会社(名古屋市中村区、髙﨑裕樹社長)と奥飛観光開発株式会社(岐阜県高山市、宮川学社長)は、中部山岳国立公園内にある新穂高ロープウェイ山頂エリア(岐阜県高山市)のリニューアルを実施する。

同ロープウェイは、新穂高温泉に立地する「山麓エリア」、鍋平高原が広がる「中間エリア」、標高2,156mにある「山頂エリア」の3つのエリアに分かれており、それぞれのエリアの特長を生かした上質な自然体験型施設の整備を順次検討・実施するという。

リニューアルの第1弾では、山頂エリアにある「西穂高口」駅と同駅外に広がる「千石園地(せんごくえんち)」の一体的な開発を実施。
まずは2022年5月より「千石園地」のリニューアル工事に着手し、Ⅰ期オープンは2022年10月19日を予定している。

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今回のリニューアルは、名鉄グループ中期経営計画で掲げる「グループ一体となった沿線・地域の活性化」の一環として両社が連携して取り組むもの。
環境省が中心となって進めている「中部山岳国立公園南部地域利用推進協議会」など、関係諸団体や地域の人々とともに世界水準の山岳リゾートを目指すとしている。

全体計画のうち、「千石園地整備計画」(実施主体:奥飛観光開発)では、千石園地で2期にわたり整備工事を実施。
Ⅰ期では、槍ヶ岳の眺望を楽しめる園地から大きく張り出したブーメラン状のデッキを設けるほか、自然に囲まれながら飲食などが楽しめる憩いの空間を整備する。
Ⅱ期では、2,000m超の標高で、原生林や槍・穂高連峰の岩稜帯を山歩きする雰囲気を気軽に体験できるエリアや、自然を間近に感じられる散策路等を整備するという。
Ⅰ期エリアは2022年10月、Ⅱ期エリアは2023年10月に竣工する予定。

「西穂高口駅リニューアル計画」(実施主体:名古屋鉄道・奥飛観光開発)では、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星として掲載されている屋上展望台や、物販店舗等のリニューアルを実施。
ここでしか味わえない北アルプスの雄大な景色を堪能でき、特別感を醸成する新たな区画を屋上展望台に整備するなど、今後、千石園地の整備計画と連動させながら、整備時期等の詳細を検討していくとしている。