【ニュース】 JR西日本とURなど、JR「三ノ宮」新駅ビルの方向性を発表、商業施設・ホテル・オフィスで構成する地下2階・地上32階建 兵庫県神戸市
2022.03.31
JR「三ノ宮」新駅ビルと三宮周辺地区の再整備の検討を進めている西日本旅客鉄道株式会社(大阪市北区、長谷川一明社長)・独立行政法人都市再生機構西日本支社(大阪市城東区、田中伸和支社長)・神戸市(久元喜造市長)の3者は、新駅ビルをJR西日本グループ・URが共同事業として推進、開発する。
このほど、その方向性を発表した。
同取り組みでは、神戸の玄関口にふさわしい空間を整備するとともに、地域のランドマークとなる新駅ビルを開発することで、神戸が持つ魅力を発信し、新たな神戸ブランドの創出を目指す。
また、6つの駅の間の乗換動線を快適にし、街の一体感を醸成することで、三宮周辺地区の機能向上も図るという。
新駅ビル開発では、JR西日本グループがビル建設を行い、URは共同事業者として土地の一部を取得し、新駅ビルと歩行者デッキ・三宮クロススクエアの工事間調整、公共施設活用に係るルールづくりやエリアマネジメント組織の立ち上がり支援等を行う。
建物は、商業施設・ホテル・オフィスで構成する地下2階・地上32階建。
あわせて、広場空間(駅前広場上空デッキ、面積約2,500㎡)も整備する。
商業施設(店舗面積約1万9,000㎡)では、神戸の産業や多様な食文化を背景とした付加価値の高い「モノ提案」や地域生活者の生活を豊かにする「コト・トキ提案」など、リアルとオンラインを組み合わせて「神戸ならでは」の価値を提供、神戸の魅力を体感できる商業施設を目指す。
ホテル(客室数約250室)では、上質で洗練された客室・ロビー空間を設えるとともに、食・アート・音楽イベントとの連動など、神戸ならではの多様な文化を体験できるホテルを目指す。
オフィス(賃貸面積約6,000㎡)では、コワーキングなど人々が交錯・交流し、新たな価値を創造するオフィス空間や、フレキシブルな働き方を提案するワークプレイスの提供を検討するとともに、神戸市が掲げる医療産業都市との連携など、新たな価値の提供を目指すという。
新駅ビルの所在地は神戸市中央区雲井通8丁目1-2。
敷地面積は約8,600㎡、延床面積は約10万㎡。
階数は地下2階・地上32階・塔屋2階。
総事業費は約500億円。
着工予定は2023年度、開業予定は2029年度。
なお、JR西日本グループとURは、2022年度に都市計画提案を行い、都市計画決定を経て2023年度の着工を目指す。