【ニュース】 名古屋鉄道、東岡崎駅北口・南口周辺を一体的再開発、岡崎市が主導するQURUWA戦略と連携し、街へ開かれた施設計画を策定 愛知県岡崎市
2022.03.30
名古屋鉄道株式会社(名古屋市中村区、髙﨑裕樹社長)は、名鉄名古屋本線「東岡崎」駅の北口・南口周辺(愛知県岡崎市)を対象エリアとした一体的な再開発を行う。
同駅は、同社線での西三河地区最大のターミナル駅。
周辺には、岡崎市役所などの行政機関が立地するほか、岡崎城や大樹寺など豊富な歴史的資産も存在する。
同事業は、名鉄グループ中期経営計画の一環として取り組むもの。
今後は2021年11月に岡崎市と締結した基本協定に基づき、同市が主導する乙川リバーフロント地区内の豊富な公共空間を活用した公民連携プロジェクト「QURUWA(くるわ)戦略」と連携した街へ開かれた施設計画を策定していく。
再開発計画コンセプトは「『SWING HIGAOKA(スイング ヒガオカ)』-この街の躍動的なリズムをリードする-」。
「ジャズの街」岡崎市には、世界的に類を見ない貴重なジャズレコード・雑誌・オープンリールテープなどが所蔵されているほか、国内有数のジャズイベントなどが開催されるという。
「SWING(スイング)」が持つポジティブな意味合いを踏まえながら、同市が取り組む一連のまちづくり戦略と連携し、駅施設を起点とした躍動的なリズム(人の流れ)を作り出し、地域の個性を引き立てるとしている。
北口は、第一種市街地再開発事業の施行を予定し、現在の駅ビル(岡ビル)の解体後、駅利用者・来街者をターゲットとした商業機能と、駅につながる利便性の高い事務所機能を有する複合施設を整備するほか、バスターミナルを再整備する事で交通結節点としての役割を強化する。
さらに、イベント等多目的に活用できるスペースを一体的に整備する事により賑わいを創出する。
南口は、周辺居住者と駅利用者をターゲットとした施設として位置付ける。
食品等物販店舗に加え、飲食、サービス等の用途を取り入れた生活利便性の向上に寄与する店舗を誘致し、周辺居住者にも選ばれる駅南口のシンボルとなるような施設を目指す。
東岡崎駅北口の所在地は愛知県岡崎市明大寺町4丁目70他。
敷地面積は約6,000㎡、延床面積は約1万3,000㎡。
構造・規模は鉄骨造・地上8階。
主要用途は商業・事務所・公益施設、第一種市街地再開発事業として施行予定。
着工は2027年度内、竣工は2029年度内。
東岡崎駅南口の所在地は愛知県岡崎市明大寺町字耳取14-5他。
敷地面積は約1,200㎡、延床面積は約3,000㎡。
構造・規模は鉄骨造・地上3階。
主要用途は商業。
着工は2022年度内、竣工は2023年度内。