【ニュース】 JR九州、「博多」駅の線路上空を立体的に活用する「博多駅空中都市プロジェクト」の事業に着手、竣工予定は2028年末 福岡県福岡市

2022.03.17
九州旅客鉄道株式会社(福岡市博多区、青柳俊彦社長)は、同社がこれまで構想として検討を進めていた、JR「博多」駅(福岡市博多区)の線路上空を立体的に活用する「博多駅空中都市構想」を「博多駅空中都市プロジェクト」とし、2028年末の竣工に向けて事業着手する。

同プロジェクトは、博多駅周辺地区で福岡市が主導する「博多コネクティッド」を推進し、博多駅の活力とにぎわいをさらに周辺につなげるため、同駅線路上空に新たな「都市」をつくるもの。
ポストコロナに向け、国際ビジネス都市・国際観光都市に相応しい機能を備え、博多口と筑紫口の回遊性を高め、にぎわいのある街並みを創出することで、福岡を「世界から選ばれるまち」に高めていくとしている。

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「博多コネクティッド」とは、九州の陸の玄関口として発展が期待される博多駅周辺地区で、福岡市営地下鉄七隈線延伸やはかた駅前通り再整備など、交通基盤の拡充とあわせ、容積率などの規制緩和により、耐震性の高い先進的なビルへの建替えや歩行者ネットワークを拡大するとともに、歴史ある博多旧市街との回遊性を高めることで、都市機能の向上を図るプロジェクト。

「博多駅空中都市プロジェクト」では、国際ビジネス都市・国際観光都市に相応しい機能を備えた最先端複合ビルを建設。
博多駅直結の高い交通利便性、博多駅周辺で最大規模の基準階プレート(約1,000坪)、BCPや感染症などのリスク対応(例:非常時電源供給)、価値観の多様化や新たな働き方への対応(例:個室化、内階段、バルコニー)などを予定している。

また、まちの価値を高め、福岡の魅力を世界に発信するラグジュアリーホテルを計画。
全室35㎡以上のゆとりある客室、線路上空を活かしたトレインビューを楽しめる客室、ゆとりと格調を感じさせるエントランスと車寄せなどを予定しているという。

さらに、「脱炭素時代」をけん引する環境性能や、新しい生活様式に対応した感染症対策なども予定。
まちの回遊性向上とにぎわい創出に向けた取り組みでは、歩きやすく心地よい歩行者空間の創出(外壁のセットバックなど)、広場等を使用したにぎわい創出(イベント、アートによる文化発信など)、博多口と筑紫口を結ぶ新たな動線の設置、筑紫通り高架下の環境改善などを予定しているという。

開発予定場所は博多駅線路上空(在来線竹下側)、敷地面積は約
5,200㎡。